50歳からの過酷なキャリア あなたはどう向き合う?ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

定年後の雇用継続どころか、「定年まで今の会社にしがみつけるかどうかさえも不安」という声も広がっているのが実情です。

転職するしかないのに「嫁ブロック」に遭う

転職サイトを運営するエン・ジャパンが7月に発表した、35歳以上のミドル世代が対象の「家族の転職反対」に関する調査結果では、これまで家族に転職を反対された経験が「ある」人が46%にも上ります。反対された人のうち、「辞退したことがある」は51%で、「辞退せずに転職をした」(49%)を上回ったそうです。

何歳になっても「嫁ブロック」のハードルは意外なほど高い。写真はイメージ=PIXTA

転職を反対した家族は、「妻」(76%)が最多。「親」(28%)、「子ども」(6%)、「夫」(5%)を大きく引き離しています。反対された理由で、最も多かったのが「年収が下がる」(50%)。2位が「勤務地の遠さ」(20%)、3位が「“大手企業”という肩書がなくなる」(19%)と続いています。

では、転職後の実際の年収の変化は、どうなっているのでしょうか?

リクルートワークス研究所が7月に発表した「全国就業実態パネル調査2018」によると、「前職と比べ転職2年目の賃金が1割以上減少した転職者の割合」は、「男性・正社員の55歳~64歳」では56.8%に達しています。ちなみに雇用者全体の集計でみると、1割以上増えた人が41.4%であるのに対して、1割以上ダウンした人は37.5%とわずかに年収アップ組が上回っています。50歳を超えるといかに年収ダウンリスクが高まるかということが明確にわかるデータです。

●リストラの足音で、徐々に会社に居づらくなってきている
●それでも会社に踏みとどまった場合、役職定年で年収は半分未満に激減する
●一方で、転職したとしても年収ダウンリスクが大きい
●さらに年収ダウンを許してくれない「嫁ブロック」が立ちはだかる

これでは、会社残留も転職もどちらも選択できないままフリーズしてしまう、八方ふさがりの50歳代が増えるのは当然かもしれません。50歳代のキャリアを取り巻く環境は厳しく、30歳代、40歳代と比べても、満足できる仕事生活を送るには、相当な努力を要するということが容易に想像できます。

生き残りは「変わる勇気×学ぶ力×行動主義」

では、それだけ過酷な環境に置かれている50歳以上の方々が充実した働き方を実現するには、どうすればいいのでしょうか。

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