外食時のシミもすぐきれい ペン型洗濯機さらに小型化
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、シャープ「超音波ウォッシャー UW-S2」。商品も実際に試してみた。
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●実勢価格/1万6070円(税込み)
●サイズ/幅26×高さ165×奥行き22.5mm
●重さ/約100g(本体キャップ除く)
●充電時間/約5時間
●使用可能時間/約15分
今度こそ「持ち歩ける洗濯機」の完成といえるだろうか。シャープが2016年9月に発売し、国内14万台を出荷したヒット商品「超音波ウォッシャー」。その2代目モデルがこの6月に発売された。
超音波ウォッシャーは、ペン型の本体の先端から発生する超音波で、水に浸した衣類の汚れをピンポイントで落とす機器だ。汚れが付いた直後の応急処置や、頑固な汚れの予洗いに役立つ。
今回の新モデルは2種類あり、注目は初代より体積で60%減、重さで50%減と大幅に小型化した「UW─S2」。初代も外出先での使用は想定していたが、「200gの本体は持ち歩くには大き過ぎると感じた利用者が多く、ほぼ家だけで使用されていた」(シャープ)。
S2は電動歯ブラシに近いサイズまで小型化され、抵抗なく持ち歩けそうだ。水でぬらしたパフを生地の下に当てて使えば、服を着たままでも汚れを落とせる。
小型化しても「毎秒3万8000回の振動数は変わらず、洗浄力は同等」(シャープ)という。ただ、先端が細いため、襟袖汚れのような広範囲の汚れには手間がかかるようになった。
実際に試しても、付着した直後であれば、しょうゆ1滴程度ならほぼ落ち、ラー油の厄介な汚れも確実に薄くなった。自宅の場合、洗剤でさらに洗浄力を高めることも可能。カバンに忍ばせておけば、家と外の両方で使えそうだ。
「利用者の6割が週に4回以上使用するなどニーズは多く、8割が人に薦めたいと回答するなど満足度も高い」(シャープ)という。小型化で用途が拡大し、ライバル製品も不在のため、ある程度のヒットは堅いだろう。
[日経トレンディ2018年8月号の記事を再構成]
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