年収300万円はリッチ 世界から考える日本の幸福度

日経ウーマンオンライン

2018/8/2

世界1位、スイスの平均月収は57万円

例えば 「NUMBEO」というデータベースのサイトには、世界各国の平均月収がの順位が示されています。これは税金を引かれた後の金額で、社会福祉が充実した北欧やアラブ近隣の国が高額なようです。

1位のスイスは平均が約52万円。つまり年収が約620万円で、時給22スイスフラン(2550円)がおよその最低賃金だそうです。例えばファストフード店でアルバイトをしたときの最低の時給ということですね。

では、働いている平均時間をみると……経済協力開発機構(OECD)のデータでは、スイスでは基本的には最大でも週42時間で、年間約1590時間。これに対して日本は約1713時間。給与はスイスのほうが高いのに、働いているのは日本のほうが長いですね。

ところが、スイスは世界一物価が高いとされる国。サンドイッチ1つが1100円、ジュース1本450円といった価格が日常です。私もジュネーブの駅前のマクドナルドで、ハンバーガー1個とジュースで800円以上して驚いた記憶があります。つまり、給与の額面は日本の2倍近くでも、物価が高い。物価と給与の関係からは、そこまで高額給与とはいえなさそうですね。

NUMBEO Ranking by country(US$)

それでも、スイスや北欧などは社会福祉が日本よりも充実しているなど、給与の額面だけでは測れない生活面での充実度は高そうです。では、収入って、いくらあったら幸せな気分になれるものでしょうか……。

誰もが満たされる収入の額は?

例えばスイスで給与をもらって日本で生活してみましょう。単純に額面と物価だけで考えたら、品物にもよりますが物価がおよそ2分の1~3分の2。額面は同じ52万円の給与でも、買える量はスイスの倍くらいになります。私たちがアジアを旅すると「雑貨や食べ物が安い!」と思うのと同じですね。

というわけで、一概に給与や収入の金額だけで生活水準は決められません。それでも、多くの人にとって、給与は多いに越したことはないでしょう。生活が豊かになるのはもちろん、自分のスキルを高く評価してもらっているということですから。

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