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キャリアコラム

三日坊主返上 我が子が飽きないオンライン英会話は?

2018/8/6

「大人になってから英語で苦労させたくない」。こう考え、子どもに早くから英語を学ばせたいと考える人は多いだろう。では、幼少期に英語を学ぶことにどんな利点があり、注意すべき点は何なのか。英語教育学が専門の卯城祐司筑波大学教授に話を聞いた。

――子供と大人では、外国語の学び方に違いがあるのでしょうか。

卯城教授は短期的な成果を追わないことが重要と説く

「子供は大人に比べ、言葉をまだ十分に理解できていない段階でもとりあえず使ってみて、たくさん失敗しながら学べる強みがある。(意味や状況などの)あいまいさに対する寛容性が高いようで、よく分からないことも受け入れやすい。このため、外国語も使いながら修正し、上達できる。一方、大人はまず文法などの知識をある程度積み上げ、理解しないと話せないと考える人が多い。語学の習得は水泳やテニスなどと同様、実際に試しながら身に付けていくのが効率的だ。まず知識を詰め込む学習方法は、一度もプールに入らない水泳の授業のようなもので、正確な理解はできたとしても実際に使えるようにはなかなかならないだろう」

「幼少期の外国語学習はGood Communicator(コミュニケーションに長けた人)育成につながるという点でも意義が大きい。うまく言葉の通じない相手とやりとりするなかで、どうすれば相手を理解し、自分の言いたいことを分かってもらえるか考えることで、相手を思いやり、助け合うという協調の姿勢を身に付けられる」

――子供に外国語を学ばせる際、注意すべきなのはどんな点ですか。

「親は過度な期待を避け、短期的な成果を追わないことだ。かまどでご飯を炊くときに例え、様子が気になっても『フタ取るな』と表現している。『今日は何やったの?』『習ったことを言ってごらん』などと聞きがちだが、そうすると子供は親に報告するための英語を覚えようとする恐れがある。最もよくないのは、間違いに対し『こうでしょ!』などと言い直させることで、これはモチベーションを下げてしまう。すぐに口に出せなくても、自分の中で熟成されていることは少なくない。待つことが必要だ。たとえ単語やフレーズを短期間にたくさん覚えたとしても、実際には使えないことが多い」

「もう一点気を付けてほしいのは『英語が世界の中心で、英語さえ話せればいい』という考えを抱かせないようにすることだ。世界には様々な言語を話す人がいるということを、幼少期から理解させてほしい」

――言語習得のため、親はどんな手助けができるでしょうか。

「過度に干渉するのではなく、背中を見せる形で関心を持っていることを示すのが望ましい。子供のテキストを見てみたり、一緒に英語を楽しむ機会をつくったりしてはどうか。テキストを見ていたら、子供の方から『これはね……』と話しかけてくるかもしれない。その際は『そうなの』と肯定的に受け止めてほしい。継続が大事なので、楽しさを感じる形で毎日、英語に触れる状況をつくれるといい。好きなキャラクターの英語サイトを一緒に見るのも一案だ。その際も自発性を大事にし、本人が望む形にすることが重要だ」

――マンツーマンやグループレッスン、ネーティブ講師によるすべて英語の授業など、どんな学習方法が効果的ですか。

「それぞれに良さがあり、子供の性格や好みに合わせて選ぶべきだろう。講師は必ずしもネーティブでなくてもいいが、子供とのやり取りが上手にできる人がいい。習ったことをただ繰り返す形式より、設定された場面の中で覚える方が効果的なため、うまく遊びやゲームの要素を取り入れられる講師が望ましい。そういう意味では、遊びをつくるのが得意な小学校の先生による『外国語活動』も効果が期待できると考えている。生徒が間違えたときに『違う』と否定するのではなく、『これはこういう意味かな?』とうまくリキャスト(言い換え)ができるというのも、講師に求められる能力だ」

(高橋恵里)

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