仕事と遊びの境目薄く 創造性高めるじぶん働き方改革

日経ウーマンオンライン

今後「仕事と遊び」の境目が曖昧になる

私は仕事柄、経営者や個人事業主など、自分の責任で仕事をつくり出していく方と接する機会が多いですが、彼/彼女らに共通するのは「仕事と遊びの境目が薄い」ということです。「今はプライベート」「今は仕事モード」と、頭を切り替えるという思考をそもそも持たないため、休みの日に公園で子どもと遊んだり、話題になっているニュースを見たりしている時でも新サービスを思いつきますし、仕事中もこのプロジェクトをどう遊ぶか? どうしたらワクワクできるか? という視点で考える人が多いです。

日々のワクワクを、仕事にしていこう(写真はイメージ=PIXTA)

与えられた枠での仕事に慣れ親しんでいるうちは、このような働き方は理解できないかもしれません。「ずっと仕事のことを考えていて頭が切り替わらないなんて息が詰まる」と思ってしまいがちです。しかし、完全にOFFにするのではなく、ずっと緩いONモードになっているからこそ、卓越したアイデアが浮かぶものです。皆さんも心当たりはありませんか?「新しいアイデアを考えるぞ」と机にかじりついてずっとうなっていても一切浮かばないのに、旅行中に温泉に入ってぼーっとしていたらよいアイデアが浮かんだ、なんてことが。

もともとスポーツの世界でよく使われる言葉で「アクティブレスト」というものがあります。スポーツの後に休養する際、体を一切動かさずに数日間休んでしまうよりは、毎日体を軽く動かしたほうがかえって疲労回復につながるという考え方です。ここから派生して、疲れたからといって家でごろごろして週末を過ごすよりは、土日も外に出て活動的に過ごしたほうがかえってリフレッシュできる、という意味で使われることもあります。

私は、経営者視点で創造的な仕事をしている人は、プライベートにおいても「アクティブレスト」モードなのではないかと思います。

働き方改革とセットで語られることの多い「ワークライフバランス」は、その言葉のイメージから「仕事か・プライベートか」の二元論で語られることが多いのですが、彼ら/彼女らはきっちりどちらかに分けるという考えをそもそも持っていないのです。

私は「ワークライフバランス」の本当の意味とは「仕事と遊びを、どちらも同じ土俵に上げて、同じ視線で考える。それでこそ、仕事にも遊びにも創造力が発揮でき、人生が楽しくなる」ということではないかと思っています。ワークとライフを同じ土俵に上げ、相乗効果を図るという意味では、「ワークライフハーモニー」や「ワークライフブレンド」と言ったほうがしっくりくるのかもしれません。RPAに面倒な仕事を任せておけるようになる時代になれば、むしろ仕事自体をエンタメのように楽しんでいくスキルこそが必要になってくるのではないでしょうか。