「画竜点睛を欠く」の言葉どおり、男の装いは最後のツメが甘いと形無し。では、鍵を握る“ツメ”とは何か? それは「テクとメンテ」だと断言したい。着こなしにニュアンスを宿す仕上げのテク、身だしなみを整えるメンテ。本特集で紹介するのは、ほとんどが2分もかからず実践できるものばかりだが、どの簡単ワザでも、あなたのお洒落は確実にレベルアップするはずだ。
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1. “Tシャツinでサラリと羽織る”がシャツの新たな活用法
シャツを”羽織りもの”として活用する着こなしに今、注目。Tシャツの上に重ねて、ボタンは1つ留め、または全開けで羽織る。着こなし方を変えれば、手持ちシャツも俄然、新鮮に映るだろう。
■オックスBD × ヘンリーネックT
アクセントのあるヘンリーTが相性よし
トラッドの王道、オックスフォードBD。マジメに着るなら、ジャケットなどのインナーとして使うかスラックスにシャツイチで、の二択だが、Tシャツの上からサラッと羽織り、ボタンひとつ留めでアウター風に使うと新鮮だ。Tシャツをヘンリーネックにしたり、襟ボタン外しや袖まくりでラフに仕上げたりと、“あえてやってます”感を演出するのがポイント。パンツもクリースなしの寛いだものがベター。
■ワークシャツ × 深クルーT
シャツのラフさをより引き立てる着こなし
ラギッドなワークシャツは、Tシャツレイヤードが簡単にサマになるアイテム。インナーのTシャツはやや深めのクルーネックにして、リラックスした印象に仕上げた。これにデニムやチノだと少々子供っぽいので、クリース入りのトラウザーズで品よく。
■バンドカラー × 浅クルーT
シャツとTシャツの首元を合わせて
襟羽根のないバンドカラーシャツをアウター使いすると一風変わったバランスに。ここではボタンをすべて開けて、カーディガンのように活用。インナーのTシャツは首の空きが中途半端だと野暮ったいので、しっかり首の詰まったものをチョイスした。