
お世話になった人への手土産は、奇抜になり過ぎないのが定石。だが、せっかくなら驚き、感動してもらえる品を贈りたい。そんなシーンに最適な極上の手土産を、スイーツコーディネーターの下井美奈子氏と探し出した。帰省の手土産に喜ばれるホテルと専門店の品々を紹介する。今回は高級ホテルのスイーツを中心に見ていこう。
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「外さない」手土産といえば、なんといっても高級ホテルの新作だ。ホテルの華として各社がしのぎを削り、素材の良質さやビジュアルの艶やかさは折り紙付き。特にこの夏は、「瓶」を使った新機軸スイーツが続々と生まれている。
代表格が、アンダーズ 東京 ペストリー ショップの「スイート ジャー」だ。「ジャーに入れたケーキ」がコンセプトで、グラスジャーに旬の果実やクリームなどを重ね入れた美しいスイーツ。ティラミスなどの定番に加え、季節のフレーバーもそろう。食べるのが惜しくなるほどフォトジェニックで、季節ごとにフルーツが変わるのも魅力。ジャー入りなので持ち運びも容易だ。

新作のマンゴープリンはフレッシュな完熟マンゴーがごろっと入り、驚くほど濃厚。「角切りの完熟マンゴーとエキゾチックなソースの相性が抜群」(下井氏)と専門家も舌を巻く。
■ホテルメードの極上調味料、お酒好きへのギフトにも最適


グランド ハイアット 東京の中国料理店「チャイナルーム」特製の調味料セット。唐辛子やカレー粉などをブレンドした食べるクリスピーラー油は、上品な香ばしさとサクサクの食感が後を引く。XO醤は魚介のうまみが凝縮。酒のさかなとしても楽しめる。
■まるで金魚が泳ぐ水槽、清涼感満載の限定スイーツ

水槽の中でゆらゆらと優雅に舞い泳ぐ金魚をイメージした、夏限定のグラスデザート。爽やかな酸味のユズゼリーと、さやごとローストしたバニラの香りが特徴のパンナコッタに、マスカットを合わせた。みずみずしい風味で、清涼感が口に広がる。
■6種類の味が1つに集結、プティフールの玉手箱


6種類の季節のプティフールを詰め合わせたスイーツのセット。カヌレやダックワーズなど、一口サイズのさまざまな焼き菓子を堪能できる。生菓子を思わせるルックスは写真映えも抜群。季節ごとに商品が入れ替わるので飽きない。