変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

中正雄一 グローバルグループ代表取締役

中正雄一 グローバルグループ代表取締役

グローバルグループは、主に「グローバルキッズ」の名称で首都圏を中心に保育所や学童クラブなどを運営する。創業からわずか12年で運営する施設数は141カ所(2018年7月時点)にまで拡大。16年3月に東証マザーズ、17年9月には東証1部に上場するなど、大都市圏での保育所不足という時流に乗り、快進撃を続けてきた。創業者の中正雄一代表取締役は、もともと保育とはまるで無縁で関心もなかった。保育に情熱を傾けるようになったきっかけは、いわば「偶然」。しかし、バックグラウンドを深く探っていくと、保育に導かれたのは「必然」だったように思える。

自分で解決する力、付けさせてくれた上司

1995年、中正氏は明治大学を卒業、新卒で製パンやレストランを手がける神戸屋に入社した。間もなく、岩手県北上市に赴任。東北地方で店舗数を拡大するのが任務だった。

その後のキャリアを大きく変えたのは、入社3年目に赴任してきた元上司だ。

「酒飲みの動かない人」。中正氏が冗談めかして回想する元上司は、自分の母と同年齢の大先輩。「とにかく私が自分で最後まで解決するよう導いてくれる上司だった」。新しい店舗予定地の物件を探して、人を集め、店舗を開店するのが店舗開発。途中、どんなトラブルがあっても、自分が出て行って解決するわけではなく、中正氏に最後まで粘らせた。だから、人が足りなくなったら自分でパンも作ったし、材料の配送もやった。

ここで物件探しの目と店舗運営の手腕が磨かれた。レストラン店舗の場合、駅からの距離や競合店の有無、人や車の流れといった視点で店舗候補地を探す。「この時の経験が、のちに保育所を次々と開設する際に大きく生きた」。物件を見て「ここならいける」という判断力が養われた。

元上司にしごかれたのは4年ほど。中正氏は入社数年で、営業成績はトップになっていた。いまでも「僕にとっての恩人です」と言い切る。

ところが、恩人の元上司が突然、保育所経営に転身するため神戸屋を辞めることがわかった。もともと千葉で認可外保育所を経営していた元上司の妻が、東京都内にも保育所を開設することになり、事業を手伝うことになったのだ。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック