MONO TRENDY

津田大介のMONOサーチ

津田大介 耳をふさがないイヤホン、つけっ放しで真価

2018/6/25

僕はパソコンを使いながらSkypeで打ち合わせをすることも多いのだが、普段使っているスピーカーフォンだと、パソコンとの距離が近いため、パソコンのタイプ音まで相手に聞こえてしまうことがある。Xperia Ear Duoなら、耳から離れたパソコンのタイプ音を拾う心配がなく快適に話すことができた。

僕が出張先でよく利用するSkypeもより快適に使えそうだ

Xperia Ear Duoは、万人に受ける製品というより、コンセプトが合った人にとってはドンピシャに当てはまるというグッズだろう。日常生活を送りながら、音楽もずっと聴いていたいという人は検討してみる価値があると思う。

■一日中つけてこそ意味がある

イヤホンは、周囲の雑音を遮断して、いかに音楽に集中できるかという方向へ進化してきた。最近のノイズキャンセリングイヤホンを使えば、外界から隔絶した状況で音楽を楽しむことができる。Xperia Ear Duoは、それらとは正反対のアイテムだ。

Xperia Ear Duoは、以前、この連載で取り上げたXperia Touch(記事「画面投映、触って操作 津田大介が驚くXperia Touch」参照)と同じスマートプロダクトの製品。スマートプロダクトでは「コミュニケーションの未来を創造する」というビジョンのもと、コミュニケーションロボットの「Xperia Hello!」やウエアラブルデバイスの「SmartBand Talk」なども開発している。

ソニーによると「Xperia Ear Duoはスマートフォン(スマホ)やウエアラブルデバイスによるコミュニケーションをサポートしつつ、目の前にいる人とのつながりもおろそかにしない製品の開発を目指している」(同社広報)という。

そう考えると、Xperia Ear Duoは、腕時計のように一日中つけていてこそ意味のある製品と言えるだろう。リラックスした時間に少しだけ音楽を楽しみたいのであれば、普通のイヤホンでも十分だからだ。

一日中つけていると考えたとき、気になるのがバッテリーの持ち時間。音楽再生時の連続駆動時間は最大4時間。1日ずっとつけっ放しにしておくには心もとない。後継モデルではバッテリー駆動時間の改善にも期待したい。またデザインも重要になってくるだろう。

最近は、Xperia Ear Duoだけでなく「耳をふさがない」で音楽を楽しめるというコンセプトの製品が増えている。スマホが普及して場所を問わず音楽が楽しめるようになった今だからこそ、音楽を聴きながら周囲の音や声にも反応できる仕組みが求められているということだろう。次回はやはり耳をふさがずに音楽が楽しめるBOSEの肩のせスピーカー「SOUNDWEAR」を試用してみる。

専用のケースに入れると、最大3回分の充電(約12時間分の音楽再生時間)が可能だ。7分の充電時間で音楽が約1時間再生できる
津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「ウェブで政治を動かす!」(朝日新書)、「動員の革命」(中公新書ラクレ)、「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

MONO TRENDY 新着記事

MONO TRENDY 注目トピックス
日経クロストレンド
サントリー天然水 成長の原点は「首掛けPOP事件」
日経クロストレンド
日本初「カチッと鳴る」歯ブラシ ライオンが開発
日経クロストレンド
ダイソー本格100円コスメ 僅か2カ月で400万個突破
日経クロストレンド
30代前半で世帯年収1000万超 好きなブランドは?
ALL CHANNEL