ケンドーコバヤシ、読書好きの原点は「呪われたお堂」編集委員 小林明

「ヤンキーの格好をして、ちょっとオラオラしていた」と学生時代を振り返るケンコバさん

 「お笑い芸人で多いのは『学校では根暗で、友達がいなくて、いつも陰で人気者をいじっていた』というパターン。でも僕はまったくその逆。僕自身が学校でスターだった。自然の対応力のレベルがほかとはまるで違うんです。カリスマ性があったんでしょうね。スポーツも好きで、小学校では水泳と空手、中学では空手と柔道をやり、高校ではラグビーを始めました。当時はあまり好ましい人間ではなかったかもしれませんね。ヤンキーの格好をして、オラオラしていたような記憶があります」

模試で全国10位以内に、特に現代国語はツボを押さえていた

――でも模擬試験で全国上位に入っていたそうですね。

「あ、それは事実です。たしか小6か中1のころ、総合で全国10位以内に入ったんです。学校の成績はかなり良い方でしたね。高校でも、学校で受けさせられた模擬試験で現代国語で全国7位を取ったことがあります。『なんであいつが?』と校内でも話題になりました。でも、僕は最初から大学には行く気がありませんでした。兄は大学に進学しますが、父親から『次男のおまえは大学に行かんでもいい。好きにやれ』と言われてましたし、手続きも面倒臭かったので……」

――全国10位以内や7位はすごい成績ですね。得意科目はなんでしたか。

「勉強は何でも得意でしたね。模擬試験のときもなぜか分かる問題が多く出たし、不思議とひらめきがありました。試験のコツみたいなものをつかんでいたのかもしれません。特に現代国語は『ここをこうくすぐれば、出題者や先生が喜ぶだろう』というツボがありましたから」

乱読のきっかけはお寺のお堂、手塚漫画・梶原劇画・エロ雑誌…

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が好きだったという

――読書は好きでしたか。

「ええ。本はメチャクチャ読んでました。時間があったので、図書館でジャンルを問わずに様々な本を借りてきて乱読していましたね。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とか、海外の小説も好きでしたし、漫画も手当たり次第に読みあさっていました。『ゴルゴ13』のほか、特に手塚治虫先生の作品は小学生くらいのころにすでに全部読破していたくらい。そうした経験が模試に生かせたのでしょう。今の仕事にも大いに役立っています」

――読書好きになるきっかけがあったのですか。

「実は、家の近くのお寺にお堂のような小屋があったんですよ。そこの住職から『子どもはそこに近づくな。呪われるぞ』なんて言い含められていたんですが、僕はそう言われれば言われるほど行きたくなる性格なので、ある日、内緒でその小屋のなかに入ってみたんです。錠前にはいつも鍵がかかっていなかったので簡単に入れました。暗闇のなかで電気をポチッとつけてみると、細長い部屋の片側が本棚で本や漫画、写真集がぎっしり並んでいる。数千冊はありましたね。もう、ビックリしました」

エンタメ!連載記事一覧
エンタメ!連載記事一覧