MONO TRENDY

私のモノ語り

足立梨花のリラックス法 いつもブランケット欠かさず

2018/6/22

物語の舞台は、ギョーザで有名な栃木県宇都宮市。ドラマ『アンフェア』の原作や『天体観測』の脚本などを手掛けた秦建日子氏が、三重県桑名市を舞台にした『クハナ!』に続き、映画で地方創生に挑んだ監督作となる。

映画ではバツイチのシングルマザー・陽子が、実家のギョーザ店再建と新たな恋に奮闘する。「完成した映画を見て一番びっくりしたのは、ギョーザを焼くシーンでした。ギョーザを鉄板の上に並べて水を入れるんですけど、その時の蒸気がすごくて、火事なんじゃないかって思うくらい」

「私は長崎県生まれ、三重県育ち。まず思ったのは、『なぜ私が宇都宮?』という疑問でした。だって普通、宇都宮出身の人を選ぶでしょ(笑)。

でも監督が、『この映画を撮りたいと思ったときに、一番に浮かんだのが足立さんだった』と言ってくださって。それに陽子は、一度東京に出て、離婚をきっかけに宇都宮に戻ってくる女性。宇都宮に染まりすぎていない私だからこそ良いのかもしれないし、私の視点で宇都宮の魅力を再発見して、発信できるところもあるかもしれないと思いました」

役づくりのために宇都宮を訪れ、ギョーザ作りのイロハを習得。家でもレシピやDVDを見ながら、ギョーザをゼロから作る練習をしていたという。

「もともとプライベートでギョーザを作る機会はあったんですけど、皮から作ったのは初めて。うまく生地を伸ばして、丸い皮を作るところが一番、難しかったです。

撮影期間も、ずーっとギョーザを食べてましたね。ギョーザ専門店で撮影することが多かったですし、宇都宮駅の近くには『来らっせ』という宇都宮餃子会が運営しているお店もあって。そこでは、いろんなお店のギョーザを、一気に食べ比べできるんです。『ここのギョーザは肉が多め』とか『これはホタテのだしが入ってるんだよ』って、一つずつ説明を聞きながら食べることができて、すごく面白かったです」

「映画でのメークは、ほぼすっぴんに近いです。とりあえずシミだけは隠して、アイシャドーもブラウン系の薄いのしか塗ってない。チークやリップもオレンジ、ベージュ系の肌になじむものにして、あんまりメーク感が出ないようにしています」

■ギョーザを食べたら泊まっていって

ギョーザ愛とともに深まったのが、宇都宮愛だ。

「宇都宮の魅力は、まずはギョーザ。ひとくちに『宇都宮ギョーザ』と言っても、お店によって、本当に味が違うんですよ。キャベツが多め、とか、ショウガが多め、とか、隠し味に何を入れているかで、味が変わってくる。最初におしょうゆをつけずに食べてみるとそれがよくわかります。ギョーザってすごいな、奥深いなと思いました。

食べ物でいうと、イチゴも有名。巨大な地下空間がある『大谷資料館』のように、見るべきところも多いです。スポーツではJリーグ(栃木SC)もあるし、バスケットボール(栃木ブレックス)も盛り上がってる。あと、これは今回初めて知ったんですけど、宇都宮はカクテルとジャズの町としても有名なんですよ。

なかでも一番の魅力は、人が温かいところです。本当に優しい人が集まっていて、みなさん、撮影に協力的。『ウチの店を使っていいよ』と言ってくださる方も多くて。例えば陽子のギョーザ店のためにお借りした店は、撮影の間、店内が使えなかったので、駐車場で臨時営業してくださってたんですよ。私たちが店を追い出したみたいですよね(笑)。でも、そうまでして撮影に協力してくださった。あらためて、人の温かさを知ることができました」

宇都宮の人と触れ合うなかで、宇都宮の課題も見えてきたという。

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