出世ナビ

デンシバ Spotlight

ふるさと納税開始10年 人口増に寄与した使途も

2018/6/19

ふるさと納税を巡っては、返礼品に注目が集まっているが……

生まれ育った故郷や応援したい自治体に寄付できるふるさと納税制度が始まって、4月で10年がたちました。ふるさと納税額は、2016年度で前年度比約70%増の約2844億円と増加傾向です。納税を巡っては従来の納め先と制度に基づく納め先の間で綱引きもあるようですが、使われ方はどうなのでしょうか。東京の一極集中と地方の人口減少が深刻な問題となっている中、将来を見据えた子育て世代の増加につなげたとする自治体もあるようです。

北海道中部の上士幌町は酪農が盛んで、人口は約5千人です。ふるさと納税に対する返礼品では、町内で生まれ育った「十勝ナイタイ和牛」などの牛肉が人気といいます。17年度のふるさと納税による寄付額は約16億7千万円でした。返礼品の費用や事務経費などを除いた分が町の政策の財源となりますが、約60%を子育て支援や教育の充実にあてています。

今では町で唯一の未就学児向け施設となった、教育と保育を一体的に実施する認定こども園を16年度から、10年間無償化しました。こども園での英語教育を担当する外国人も雇っています。上士幌町は16年、13年ぶりに人口が前年比で増加しました。移住者約300人のうち、約85%が20~40代でした。

東京に比較的近い地域の事例もあります。茨城県西部の境町は農業が盛んで、人口約2万4千人です。返礼品では、境町産のお米4種のセットが人気といいます。17年度のふるさと納税による寄付額は約21億6千万円でした。境町も政策に使われる約60%を教育関連、特に小中学生にあてます。年額5万円程度の給食費を半額にし、第3子以降は無料にしました。英語教育を担当する外国人を雇うこともしています。17年度、14年ぶりに人口は前年度比で増えました。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL