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通信量の目安は3GB 携帯「段階プラン」で得する人 佐野正弘のモバイル最前線

2018/6/19

携帯大手が相次いで「段階プラン」を投入した(写真はイメージ=PIXTA)

携帯大手3社は2017年から18年にかけて、毎月のデータ通信量に応じて月額料金が変わる、段階制のデータ定額プランを提供している。利用量に応じて料金が変わるため無駄が生じにくく、契約数も伸びている。ただ、データ通信量が多いユーザーには別のプランのほうがいいなど、やみくもにこのプランを選ぶのは考え物である。

■大手3社の段階制プランが出そろう

段階制のデータ定額プランは、その月のデータ通信量が1GB未満の場合は1GBまでの料金、2GB未満だった場合は2GBまでの料金といったように、その月に使用したデータ通信量に応じて支払う料金が変化するというものだ。毎月の料金と最大通信量が固定されている従来のデータ定額プランと違って、料金の無駄が発生しにくいのが特徴となっている。

大手3社の段階制データ定額プランは、17年7月にKDDI(au)が「auピタットプラン」で導入した。1GBから20GBまでの5段階で料金が変化する仕組みが注目を集め、同月に提供を開始した20GB以上の大容量通信ができる「auフラットプラン」と合わせた契約数は、18年4月8日時点で700万を突破している。正確な内訳は不明だが、KDDIの決算資料などからは過半数がauピタットプランを選択しているとみられ、急速に利用者を増やしている。

同様のプランを採用する動きは他社にも広まっている。NTTドコモは段階制となるデータ定額サービス「ベーシックパック」(単身向け)と「ベーシックシェアパック」(家族向け)を18年5月から提供を開始。ベーシックシェアパックは、家族全体で使った通信量(最大30GB)に対して、4段階で料金が変化する。また同月、ソフトバンクも「おてがるプラン」で段階制を採用すると発表した。

なぜデータ定額プランに段階制を採用する動きが広まったのか。そこには格安スマートフォン(スマホ)を販売するMVNOや携帯大手のサブブランドなど、低価格でスマホが利用できる通信サービスが急台頭し、通信料が高い大手3社のメインブランドから顧客を奪うようになったことが大きく影響している。

NTTドコモの吉沢和弘社長は4月28日の決算会見において、ベーシックパックなどの導入経緯について「利用者を分析する中で、通信料が少ない人が番号ポータビリティーで転出する兆候が少し強くなっていた」と話している。売り上げが落ちても、低価格のサービスを充実させる必要があったわけだ。

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