インク進化で一変 最新油性ボールペン、書き味を点検

皆さんは普段使いや手帳に書くときなど、どんな筆記用具を使っていますか? ペンの数だけ好みもあると思いますが、中でも油性ボールペンを愛用している人も多いのではないでしょうか。今回は、年々インクが改良されていて、書き心地がとてもよくなっている人気の油性ボールペンを大調査してみました。
今回、4つのメーカーの油性ボールペンを、同じ条件で書き比べています。ペン先の太さはすべて0.5mmを使用。オフィスでよく使うA4のコピー用紙に文字や記号を書きました。それぞれのペンの特徴や書き心地や持ちやすさだけでなく、手帳に書くときに細かな文字を書けるかなども併せてチェックしています。それでは早速見ていきましょう!
「ジェットストリーム スタンダード」(三菱鉛筆)

2006年に登場してから大人気の三菱鉛筆の「JETSTREAM(ジェットストリーム)」シリーズ。軸デザインのバリエーションが豊富ですが、中でも定番なのが「ジェットストリーム スタンダード」。値段は150円(税抜)です。
書き心地は?

「クセになる、なめらかな書き味。」を実現した、世界初の画期的な新開発「低粘度油性インク」が使われています。低い筆記抵抗で、滑らかに書けるのが最大の特徴です。筆圧の強弱問わずスラスラと書くことができます。とめ・はね・はらいを書いてもインクのダマがほとんどできません。手帳に書くような細かい文字も奇麗に書けます。


さらさらとした低粘度の新インクに対応するため、ペン先やチューブなどの構造が最適化されています。インクの速乾性もポイントで、書いた後にすぐこすってもインクがほとんどこすれません。ラバーグリップになっているので滑りにくく、握りやすいバランスの取れた1本です。
書き心地 …… とても滑らかな書き心地
持ちやすさ …… しっかり握れるラバーグリップ
インク色 …… 黒・赤・青
「アクロボール 150」(パイロットコーポレーション)

パイロットコーポレーションの「アクロボール 150」は、書き出しがよく滑らかに濃く書ける、新開発の「アクロインキ」が使われている油性ボールペンです。値段は150円(税抜)。
書き心地は?

とても滑らかで滑るように書けるので、比較的ゲルボールペンのような感覚で書くことができます。インクの色合いが濃く、黒がハッキリとしているのが特徴。太くしっかりとした文字を書きたい人におすすめです。


ラバーグリップ部分には、独自開発の軟らかく滑りにくい材質のラバーに、タイヤのパターンが施されています。握り位置・太さ・形状などの調査データに基づき、グリップの形状にカーブを持たせてあるため、長時間使っていても疲れにくく、握りやすさを追求した作りが魅力です。
書き心地 …… 滑らかで滑るような書き心地
持ちやすさ …… クッション性の高いラバーグリップ
インク色 …… 黒・赤・青
「スラリ」(ゼブラ)

ゼブラの「スラリ」は、「しっかり書ける」油性、「書き味が軽い」水性(ジェル)のそれぞれの長所が融合した、独自の「エマルジョンインク」を世界で初めてボールペンに搭載したペンです。値段は100円(税抜)。
書き心地は?

ボール径が0.5mmのスラリ0.5は、油性のしっかりした手応えと、水性のさらさらした軽さの書き味が特徴です。従来のボールペンに近い書き心地で、力をあまり入れなくても、さらさらと書くことができます。耐水性や耐光性も優れているので、公式文書にも使用できます。手帳や連用日記など、文字を中長期保存するのにもおすすめです。


比較的に軸の太さがスマートなので女性でも持ちやすい1本です。本体には再生材が使われていてエコマーク、グリーン購入法に認定されている商品です。エコロジーにも配慮されているのがうれしいポイント。
書き心地 …… さらさらと軽い筆圧でも書けます
持ちやすさ …… 比較的軸が細く女性にもおすすめ
インク色 …… 黒・赤・青
「ビクーニャ エックス」(ぺんてる)

ぺんてる「ビクーニャ エックス」は、超低粘度インキの「ビクーニャインキ」を搭載した、滑らかに書ける油性ボールペンです。値段は100円(税抜)。
書き心地は?

筆圧の強弱問わず、書きやすい油性ボールペンです。「書いた瞬間から気持ちいい」をコンセプトに作られていて、書き始めのカスレを限りなく最小限にとどめられる点がポイントです。インクの色も発色もよく、しっかりはっきりとした線を書けます。


軸は上部が細く下にいくにつれて太くなっているため、書いている時に重心が安定しやすい構造になっています。ラバーグリップには波のような模様が入っていて、滑り止めの役割を果たしてくれます。
書き心地 …… しっかりさらさら書ける
持ちやすさ …… ラバーのくぼみで滑りにくい
インク色 …… 黒・赤・青
自分好みの1本を見つけてみては?

油性ボールペンは普段使いだけでなく、手紙やはがきの宛名を書いたり公共の書類の記載などさまざまなシーンで活躍します。ペンの持ちやすさや、書き心地など1本1本違うので自分に合う1本を見つけてみてはいかがでしょうか?
(ライター やまぐちまきこ 写真 やまぐちまきこ/スタジオキャスパー)
[nikkei WOMAN Online 2018年5月11日付記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界