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小沢コージのちょっといいクルマ

スズキ・クロスビー、デザインだけじゃない人気の秘密

2018/6/18

スズキ四輪商品 第一部チーフエンジニアの高橋正志氏(左)と小沢氏。スズキのコンパクトSUV「クロスビー」(希望小売価格税込み176万5800円~)は2017年末に発売された

じわじわ成績を伸ばしているコンパクトSUVがある。スズキ「クロスビー」だ。2017年末に大ヒット軽SUV「ハスラー」の拡大版として登場。半年たった今も生産が追い付かず月間販売は3000台レベルにとどまっているが、販売現場では「納車3~4カ月待ち」の人気だという。それも、予想通りのハスラーからの買い替え客だけでなく、意外にも輸入車からの買い替え客が多いとか。日本で珍しく成功しつつある、新世代キャラクターSUVの魅力をチーフエンジニアに尋ねてみた。

■失敗を反省しハスラーの名前使わず

小沢コージ(以下、小沢) クロスビー、表向きはまったく新しい小型クロスオーバーワゴンということになっていますけど、かわいい丸目ライトにしろ、マッチョな全体フォルムにしろ、どう見てもハスラーの拡大版ですよね。違いますか?

高橋正志氏(以下、高橋) その通りです。元ハスラー担当のアシスタントと一緒に開発してまして、我々もハスラーの兄貴という形で考えています。ハスラーでやれたこと、やれなかったことをいろいろと盛り込んでいます。

小沢 なぜ「ビッグハスラー」や「デカハスラー」という名前で出さなかったんですか。

高橋 そこにはかつての経験があります。以前、中身はつくり直しなのに「軽をそのまま大きくして出した」と思われてしまった商品があったので、あえて別の名前にしました。

小沢 そうか。かつて出した「ワゴンRプラス」や「ワゴンRワイド」が、中身も軽の延長と思われて失敗した苦い経験があるんですね。

高橋 そうなんです。

小沢 ただし今回、ハスラーという名前にはかなりいいイメージがあるんで、使ったほうがよかったんじゃないかと僕は思ったりもします。ハスラーは今も奇跡的な売れ方をしていて、モデル後半の4年目でも月5000台レベルで販売ベスト10に入っているし、地方に行けば男性はもちろん女性もたくさん乗っている。相当カスタムもされていて、一部では本格四駆の「ジムニー」的にイジられているのもある。アレの拡大版をつくらない手はないと思ったんですよ。

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