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夏のキャンプ コットン混紡テントでたき火も安心

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日経トレンディネット

この夏はキャンプを楽しみたい、などと考えている人も多いはず。そのキャンプに欠かせないテントにちょっとした異変が起きているという。一般的にテントに使われる素材と言えば、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維がこれまでは主流だった。これは防水性、軽量性、コンパクト性に優れており、アウトドアに最適だからだ。だが、ポリエステルとコットンを混紡した「ポリコットン」素材のテントやタープを見かける率が上がってきている。

「ポリコットン」はおしゃれで高機能?

2017年秋発売のムック『CAMP LIFE 焚き火主義』(山と渓谷社)を編集した、アウトドアに詳しい渡辺有祐氏は、ポリコットン素材の広がりを「グランピングブームでポリコットン素材のテントを目にする機会が増え、おしゃれさを求めるユーザーの心をつかんだことが大きいのでは」と話す。

グランピングで見かけるおしゃれテントの代表はデンマーク発のアウトドアブランド、Nordisk(ノルディスク)。居住性の高さや見た目の高級感から、流行とおしゃれに敏感なユーザーの目に留まるようになった。

また、ナチュラル感のあるアースカラーの生地もポイント。以前、渡辺氏が取材したキャンプ系インスタグラマーは「ポリコットン素材は色味が派手すぎず主張しないため、ほかのアイテムと合わせやすい。おしゃれにも見える」と話したという。

ポリコットン素材は、たき火を楽しむキャンパーからも注目されている。群馬県北軽井沢にある人気のオートキャンプ場『北軽井沢SweetGrass(スウィートグラス)』でマネージャーを務める玉井宏和氏は、「キャンプに来てたき火を楽しむユーザーが年々増えているように感じる。ファミリーやシニア層など、年齢を問わずトライしている」と話す。

そんなたき火ブームに目を付けたのが、アウトドアギアを多数展開するtent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)。ポリコットン素材のタープを2012年に発売して以来、続々とモデル数を増やしている。

同ブランドのプロデューサーである根本学氏は、シルナイロン製タープの開発中に、ふと「ポリコットン素材で作ったら、たき火に強い製品ができるのではないか?」と思いつき製品化したところ、大当たり。たき火を楽しむキャンパーからすぐさま人気に火がついた。

コットン混紡なのに、防水性を兼ね備える

テントなどの「幕もの」に主流のナイロンやポリエステルは、たき火の火の粉で穴が開きやすい弱点がある。このためたき火のすぐ側では使いにくく、風向きも考慮する必要がある。テントはものによって5万~10万円を超える高価なものもあるので、簡単に穴を開けたくない。しかしリラックスするためにやってきたキャンプで神経を使ってもいられない。

一方、ポリコットン素材は「コットンを混紡しているため火の粉に強く、遮光性も高いため夏の涼しさは予想以上」(根本氏)だといい、年間を通して多くのユーザーに支持されているという。

また「天気がいい日は太陽が透けて見えるが、雨などの水分を含むとコットンが膨らみ、生地の隙間を防ぐため防水機能が生まれる」(根本氏)という。同ブランドではポリコットン素材にはっ水加工を施し、防水性だけでなく防汚性も高めている。

また、「ポリウレタンの使用やシーム加工(縫い目、つなぎ目の防水加工)をしていないため加水分解による劣化の心配がなく、長く使える」(根本氏)といい、コットン特有の通気性の高さも強みとなって、化繊テントにありがちなテント内の結露も少ない。キャンパーに支持されるのも大いにうなずける。

ザ・ノース・フェイスも「難燃性」に着目

コットンを混紡した製品の展開はテントやタープなどのキャンプギアに留まらず、ウエアでも広がっている。

ザ・ノース・フェイスでは、2018年春より難燃性素材を採用した「ファイヤーフライシリーズ」を新たにリリース。同シリーズを開発したのは、「寒さをしのぐためにシェルやダウンを着用したときに、火の粉によってウエアが焦げてしまった、ダウンが噴出した、といった心配の種を取り除くため」と、ザ・ノース・フェイス事業部の山下浩平氏は話す。

本来、キャンプにおけるたき火は癒やしの時間でもある。しかし、前述したような衣類のダメージがあれば楽しさは半減するばかりか、やけどのリスクもある。「ナイロンやポリエステルといった合繊繊維をベースとした素材は、熱が加わることで液状化する場合がある。肌面に付着することでやけどの危険性がある。ファイヤーフライシリーズは液状化ではなく炭化するため、やけどのリスクが圧倒的に軽減できる」(山下氏)。

また、難燃性の原料を糸に練り込こんでいるため、洗濯や使用によって機能の低下はせず、半永久的に難燃性が持続する点もポイントだ。

難燃アイテムという側面だけで見ると、着用シーンは火器を扱うキャンプやバーベキューに限られてくる。しかし、同シリーズは「難燃機能はあくまでプラスオンの機能と捉えてもらい、まずは普段から使えるアイテムとして仕上げている」と山下氏は言う。デイリーユースとしても着られるよう、シンプルなデザインになっているが、キャンプでハードに使うことも想定し、ワーク感、ヘビーデューティーのエッセンスも取り入れているわけだ。

アウトドアでおしゃれで高機能を求める層にウケるコットン混紡素材製品は今後も増えていきそうだ。

(ライター 山畑理絵)

[日経トレンディネット 2018年5月21日付の記事を再構成]

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