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世界の目利きが選ぶ日本酒の真価 フモトヰ、金雀…

2018/5/26

海外から高い評価を受ける日本酒が増えている(2018年IWC日本酒部門でゴールド賞を受けた酒の一部)

 世界のワインのプロたちが日本酒に高い関心を示している。世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒部門審査会が、18日まで山形市で開催された。海外から高い評価を受けた酒は、日本人が気づかない日本酒の魅力の再発見にもつながる。「世界が選んだ日本酒」を味わいつつ、海外の目利きの目線で日本酒を考えてみた。

■ブラインド・テイスティングで審査

 IWCは、英国の出版社主催の世界最大規模のワインコンペだ。2007年に日本酒部門を創設、同部門の国内開催は東京都、兵庫県に続き3回目。今回は過去最多となる456の酒蔵から1639銘柄が出品され、普通酒から純米大吟醸、スパークリング日本酒まで9部門ごとに1つずつトロフィー受賞酒を選んだ。その中から全部門を通じた最優秀賞「チャンピオン・サケ」が7月、ロンドンの授賞式で発表される。

IWCの審査では外国人と日本人が議論する(撮影=入江啓祐氏)

 今回の審査員は外国人27人、日本人27人の計54人。審査方法は瓶をカバーで覆って銘柄などを隠した状態でワイングラスに注ぎ、香りをかいだり口に含んだりして味わいを確認していくブラインド・テイスティング方式。1本1本、審査員がディスカッションしながら評価する。

 審査では「日本人審査員が許容できる日本酒の味の幅について意見を述べる一方、日本側も外国人審査員の声に耳を傾けている」と審査員長の1人で、ワインの資格で最難関のマスター・オブ・ワインをもつ大橋健一氏は話す。IWC代表取締役のアンドリュー・リード氏も「日本の伝統的な視点を尊重しつつ、多文化に受け入れられる味覚の多様性を採り入れれば輸出にもつながる」と指摘。海外の目利きが日本人が気づかない日本酒の魅力を再発見することで、ワインのように世界で楽しまれる酒に成長する可能性があるという。

■良質のワインに通じる味わい

 純米吟醸部門でトロフィーに輝いたのは、山形県酒田市の麓井酒造の「フモトヰ 純米吟醸 山田錦」(参考価格720ミリリットル入り税別1650円)。東京ではなかなか手に入らないが、記者はいくつもの酒販店に一般客として問い合わせて自費で購入してみた。冷酒で口に含むとフレッシュでありながら穏やかな酸味が広がる。2~3口目には徐々にうま味の感覚が増していき、赤ワインでフルボディーと評されるような濃厚な味わいが楽しめた。

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