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乳酸菌、植物性と動物性のどっちが腸に届きやすい?

日経Gooday

2018/6/9

 正解は、(1)植物性乳酸菌です。

 野菜などの植物を発酵させる「植物性乳酸菌」は、牛乳に繁殖してヨーグルトをつくる「動物性乳酸菌」よりも強く、胃酸や胆汁酸にも負けずに腸に到達する可能性が高いという特徴があります。

 発酵食品の専門家である東京農業大学名誉教授の小泉幸道さんは、「植物性乳酸菌は厳しい環境でも育つから」と説明します。

 「動物性乳酸菌は牛乳の乳糖をエサにして、30~35度に保温され、厳密に衛生管理された環境でつくられます。これは、低温だと育たず、他の菌と共生することができないからです。一方、植物性乳酸菌は豊富とはいえない野菜のブドウ糖をエサに育ちます。漬物だるの中は塩分や酸が多く、しかも、寒い場所に置かれます。これは、菌にとっては過酷な環境。さらに、ヨーグルトほど衛生面は厳密に管理されないため、入り込んできたさまざまな細菌や酵母と生存競争をしながら生き延びます」(小泉さん)

■「動物性乳酸菌」はおぼっちゃま、「植物性乳酸菌」は野生児

 「動物性乳酸菌が大事に育てられたおぼっちゃまだとすると、植物性乳酸菌は過酷な環境で生き延びた野生児といえます」(小泉さん)

ぬか漬けなどに含まれる植物性乳酸菌は、胃酸にも負けずに腸に到達する。写真はイメージ=(c)jedimaster-123RF

 植物性乳酸菌は生きて腸に到達する可能性が高いため、強い整腸作用が期待できるといわれています。植物性乳酸菌は味噌や漬物などに含まれますが、現在、市販されている漬物には、生きた植物性乳酸菌が含まれているものは少ないそうです。

 実は、市販の漬物は、調味料で味を付けた「発酵した漬物風」のものが多いのです。また、発酵させたものであっても、乳酸菌が生きたままだと味が変化してしまうため、乳酸菌を死滅させて発酵をとめてあるものも多くあります。もちろん、これらには生きた植物性乳酸菌は含まれません。

 このため小泉さんは、「漬物から生きた乳酸菌をとりたい場合、手作りのぬか漬けやキムチがおすすめです。手づくりが難しければ、ぬか漬けは青果店の店先などで売られているものを買うといいでしょう。キムチは時間がたつと酸っぱく変化するタイプのものを選ぶといいでしょう」と話します。

(日経Gooday編集部)

[日経Gooday2018年5月21日付記事を再構成]

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