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週末レシピ 半熟を塩水で一晩 コンビニ定番「塩卵」

ゆでた半熟卵を塩水につけてできあがり

それでは最後に、「塩卵」を作るのにお薦めの塩を3つご紹介したいと思います。

今までに1200種類以上の塩をテイスティングした経験上から言うと、黄身のうまみや白身の甘さを引き立てるにはカルシウムが多い塩が良いようです。また、黄身のうまみだけを引き立てたい場合は、ナトリウム純度が高めのしょっぱさの強い塩が良いようです。使う塩によって、「塩卵」の味は大きく変化しますので、いろいろ試してください。

沖縄県産の「うるわしの花塩」

まず1つ目は、沖縄県産の「うるわしの花塩」。

沖縄本島中部に位置する北谷町で生産された海水塩に、与那国島産の造礁珊瑚カルシウムをブレンドした、カルシウムリッチな塩です。しょっぱさは非常にまろやかで、むしろ甘味を感じるほど。この塩の甘味が、卵の白身の繊細な甘さをぐぐっと引き立ててくれます。カルシウムが水に溶けにくいので、塩を水に溶かした際に白濁しますが、あまり気にしなくても大丈夫です。

新潟県産の「佐渡藻塩」

2つ目は、新潟県の「佐渡藻塩」。

藻塩は、海藻のエキスを抽出した海水塩のことで、世界のほかのエリアでは見られない日本独自のものです。現在では日本各地で生産されていますが、ホンダワラ、アラメ、ナガモの3種類の海藻を使用しているこの藻塩は非常に珍しいタイプです。

海藻由来の濃厚なうまみがあり、3種類使用していることでまるで上品なあわせだしのような風味を醸し出しています。卵にもその味わいが浸透するため、和風の上品な味わいの塩卵ができあがります。塩を水に溶かすと海藻エキスの影響で茶色く色づきます。

インド産の「マグマ塩」

最後はちょっと変り種で、インド産の「マグマ塩」。

ヒマラヤ山脈から掘り出される岩塩なのですが、結晶してから地中のマグマの高熱で焼かれたため、濃い赤紫色をしています。ピンク色や透明の岩塩と大きく異なるのは、その風味。温泉卵を思わせるような強い硫黄の香りと味わいを感じることができます。

そのため、この塩で塩水を作って卵を漬けると、自宅で簡単に温泉卵の気分が味わえるのです。水に塩を溶かした時に、ぶわっと硫黄の香りが広がり、さらに水に反応して灰色に変化しますが、身体に害はないので気にせずにそのままご使用ください。

作り方は非常に簡単なので、ぜひ今度の週末にトライしてくださいね。冷蔵庫で3~4日保存できるので、ウイークデーの料理に一味添えたり、晩酌のさかなとしても大活躍してくれますよ。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)

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