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ビジネス英語・今日の一場面

had betterは強すぎるニュアンス 怒り心頭の可能性も デイビッド・セイン「間違えやすい英語」(19)better

2018/5/17

 言葉の使い方を間違えて相手に誤解されてしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんが、日本人が間違えやすい英語の使い方を解説します。今回は、英語の教科書でおなじみの had better。単純に「~した方がいい」と思っていると、思わぬ誤解が待っています。

◇  ◇  ◇

 勉強するときはいつも完全を目指す。しかし会話をするときは通じることを目指す。これが英会話には必要なポイントです。相手を前にして英語を話すときは、完璧な英語でなくても構いません。間違いがあってもいいのです。フレンドリーに笑顔で話せば、不完全さは補われます。間違いを恐れず英語を話しましょう。そして勉強するときは完全を目指しましょう。

 ナンシーは時間に厳しい人です。だからこそ、明日のスケジュールをヒロシにもう一度確認したのです。ヒロシは素直にスケジュールを伝えます。それがナンシーの気持ちを逆なでしてしまいました。ヒロシは目を白黒。だって、英語の教科書にはそう書いてあったんだから……

 それはこんな会話でした。

Nancy: So, I need to arrive at the office by 10:00?
Hiroshi: That's right. You had better be on time.
Nancy: You don't have to tell me that! I'm always on time!
Hiroshi: Huh…?

 ヒロシは期せずしてこのように言ったことになります。

ナンシー:じゃあ、オフィスには10時までに来なくちゃね。
ひろし:その通りです。時間通りに来ないと首ですからね
ナンシー:私にそんな風に言う必要ないんじゃないの! いつだって私は時間通りよ!
ひろし:はあ?

 教科書英語は時として思わぬ誤解を生むことがあります。その典型例のひとつが had better. 皆さんは「~した方がいい(提案)」と習ったと思います。ところが、このhad better、単に何かを助言したり、勧めたりする意味合いとはかなり違います。had better… は「~しなければ、とんでもないこと/問題/危険が起きる」というかなり強い表現ととられる可能性大です。これではいつもpunctual 「時間を守る、時間に正確な」なナンシーを怒らせてしまうのは仕方ないでしょう。

 では、どう言えばよかったのでしょう?

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