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「ジャパネット継ぐなら」と東大受験 失敗に学ぶ 高田旭人・ジャパネットホールディングス社長が語る(下)

2018/5/14

高田旭人・ジャパネットホールディングス社長

 テレビ通販大手、ジャパネットホールディングスの高田旭人社長(39)が語る母校、久留米大学付設中学・高校(付設、福岡県久留米市)の思い出。付設での生活を満喫した高田少年だったが、勉強をさぼりがちだったツケが回り、一度目の東京大学受験に失敗。しかし、その結果、今の会社経営にも生かされている重要な教訓を学んだという。(前回「寮生活でホームシック ジャパネット2代目の中高時代」)

 付設は「生徒ファースト」だった。

 寮での強制的な学習時間は、最初はホームシックにかかるほど辛い経験でしたが、後から振り返れば、私の人生にとっても非常に意味のあることだったと思います。

 私が考える付設の教育方針は、生徒が思う存分勉強できるようサポートは惜しみなくするが、それを生かすかどうかはすべて生徒の自己責任、ということだと思います。寮の学習時間もその一環。こうした付設の教育方針は、けっして勉強しろとは言わないが勉強するための環境は常に与えてくれた私の両親の教育方針とも似ていました。

 その証拠に、付設の先生は、各生徒の成績に関しては、良かろうか悪かろうが、あまり言いませんでした。勉強しやすい環境は整えるが、それを生かすかどうかは最終的には一人ひとりの自主性に委ねる。そういうメッセージをいろいろな場面で感じました。

 個人的にも思い出深い先生が何人もいました。例えば、高3の後半になって私が受験勉強に真剣に取り組み始めた時、受験科目としては諦めようと決めていた科目の授業をさぼり、図書室で勉強していたことがありました。パンをかじりながら勉強していたら、運悪く、担任の先生が現れたのです。見つかったら怒られると思い必死で顔を隠しましたが、気付いた先生が近付いてきて、一言、「高田、図書室でパン食べるな」。

 私の勝手な想像ですが、先生は、ようやく受験モードにスイッチの入った私を見て、せっかく勉強する気になったのだから、うるさいことは言わずに、温かく見守ってやろうという気持ちだったのではないでしょうか。

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