MONO TRENDY

フード・フラッシュ

クラフトジン百花絢爛 香りの自由度は無限大

2018/5/2

限定3000本の限定品「ネイビーストレングス」は、アルコール54.5%と度数が高い。筆者にはかなりアルコールが強く感じられたが、ウイスキーなど高い度数のお酒に慣れた人にはパンチが効いている方がいいのかもしれない。ジントニックにしてもおいしいそうだ。

季の美 京都ドライジン
季の美 ネイビーストレングス

▼季の美 京都ドライジン、5000円(税抜き)
▼季の美 ネイビーストレングス ALLGINボトル、6000円(税抜き)限定3000本

■ブームの火付け役「シップスミス」「モンキー」

ジンの歴史は17世紀の英国に遡る。当時のはやりは甘口で、カクテル「トム・コリンズ」の原料としてカクテル名の由来にもなった「オールド・トム・ジン」が人気を博した。その後、キレのある辛口の「ロンドンドライジン」(※)が台頭しイギリスの国民酒とみなされるまでに。クリアで軽い風味を持つドライジンは「ジンライム」「ジンフィズ」などカクテルのベースとしても重宝される。

※蒸留後に砂糖や添加物を加えない規定の製法によるジンで、ロンドンに限らず世界中で製造できる

創業2009年のロンドンドライジン 「シップスミス」は、世界的なクラフトジンブームの先駆け的存在だ。それまで日本でジンといえば、「ビーフイーター」「ボンベイサファイア」「ゴードン」「タンカレー」といったロンドンドライジンの大手の銘柄がほとんどだったため、「シップスミス」がクラフトジンとして日本に入ってきたとき、当時バーで働いていた新美さんも衝撃を受けたという。

試飲してみると、白い花のようなフローラルな香りがフェミニンな印象。高いアルコール度数のお酒に感じるピリッとするアルコール感も少なく口当たりはあくまでスムーズで、初心者にも受け入れられやすいだろう。ボトルの裏を見てみると、「hand crafted in small batches(スモールバッチで手造り)」という文言と、バッチナンバーが書いてある。クラフトジンに共通するのが「スモールバッチ」、1度の生産量が少ないという点だ。「シップスミス」の場合は、1バッチあたり200本のみ。公式サイトの「Your Batch」というコーナーでは、バッチナンバーを入力すると、瓶詰めされた年月日と蒸留所であった出来事を知ることができる。ちなみに筆者が試飲したバッチナンバー「LDG/01008」で調べてみると、瓶詰めされた2017年10月2日は、蒸留所のロブさんの誕生日をケーキでお祝いしたとあった。

もう一つ、世界のクラフトジンブームをけん引してきたのが、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)発の「「モンキー47 ドライジン」だ。その地域でとれる「47」種類ものボタニカルと、天然の湧き水をブレンドに使用した「47」度のプレミアムジンで、猿のラベルも茶目っ気たっぷり。フレーバーの鍵を握るといわれるのはクランベリー。香水のように華やかな香りが心地よい、「黒い森」の息吹を存分に感じるジンだ。

シップスミス ロンドンドライジン
モンキー47 ドライ・ジン

▼シップスミス ロンドンドライジン、オープン価格
▼モンキー47 ドライ・ジン、6300円(税抜き)

■高いがおいしい、フォレストジン

ジン売り場を見回すと、美しいデザインのボトルが多いことに気がつく。中でもひときわ存在感を放っていたのが、陶器製のボトルが芸術的な「フォレストジン」だ。7900円というプレミアムな価格に一瞬ひるんだが、店ではかなりの人気商品で、「このジンが飲めるバー、知りませんか?」というお客さんもいるほど。

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