MONO TRENDY

フード・フラッシュ

クラフトジン百花絢爛 香りの自由度は無限大

2018/5/2

クラフトジンの人気が高まっている

クラフトビール、クラフトウイスキー、クラフトチーズ……日本でも定着しつつある「クラフト」ブーム。近年注目されているのが、クラフトジンだ。ジンはもともとオランダで薬用酒として開発された度数の高いお酒。ベースのスピリッツをボタニカルと呼ばれるさまざまな薬草で香りづけをするのが特徴だ。

ジュニパーベリーの実

メインのボタニカルとして使われるのは、ジュニパーベリー(ねずの実)。薬効が高いと考えられており、当時熱病対策として用いられた。最終的なフレーバーを大きく左右するのはこの香りづけのレシピで、コリアンダー、植物の根やかんきつのピール等もよく使われる。

実は「クラフトジン」という言葉の定義は定まっていないが、「クラフト(工芸品・技巧)」という言葉のとおり、原料や産地に特色があり、こだわりをもって少量生産で造られたプレミアムジンを指すことが多い。今回取材した「リカーマウンテン銀座777」では、約200種類のジンのうち7~8割をクラフトジンが占める。その中から、特に今人気のクラフトジンを紹介しよう。

店内のウイスキー、スピリッツ約1000種類が10mlから有料試飲できる「リカーマウンテン銀座777」。メモを取る客も多いという

■ 日本のクラフトジンのパイオニア

日本でもクラフトジンが注目されたきっかけの一つが、2016年に京都蒸留所が国内初のジン「季の美」を発売したことだ。店長の新美さんは当初、「5000円の日本のジンなんて、売れるのだろうか」と心配したというが、瞬く間にブレイクし、和製ジンが増えるきっかけになった。店内には約20種類のジャパニーズジンがそろうが、「季の美」はお店の売れ筋トップをキープし、海外の客にも人気だという。

「季の美」の特徴は、ジンに「日本らしさ」をふんだんに盛り込んでいる点だ。通常ジンではベーススピリッツに大麦などの穀物を使用することが多いが、「季の美」では米から作ったベーススピリッツを使い、それをユズ、サンショウ、玉露、ヒノキ等の和のボタニカルで香りづけする。アルコール度数を調整するために工程の最後にブレンドする水も品質を大きく左右するが、「季の美」では京都伏見の名水を使用しているのも大きな特徴だ。試飲させてもらうと、爽やかなかんきつがはっきりと感じられ、口当たりは通常のドライジンよりも柔らか。これならジンに慣れていない女性にも好まれそう。はんなりとした京都らしさを感じるジンだ。

MONO TRENDY 新着記事

ALL CHANNEL