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富裕層の知られざる資産運用 凄腕バンカーが明かす 八重洲ブックセンター本店

2018/4/20

2階ビジネス書売り場だけでなく、1階入り口脇のベストセラーコーナーにも陳列する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。年度替わり需要を受けた実用書やスキル本の売れ行きは落ち着きを見せ、金融関連や投資をめぐる本がベストセラー上位に顔を出している。そんな中、書店員が注目するのは、独立系プライベートバンカーが海外運用の実情を明かした新書だった。

■プライベートバンカーの運用法とは

その本は杉山智一『プライベートバンカー 驚異の資産運用砲』(講談社現代新書)。著者の杉山氏は、野村証券、三井住友銀行、ソシエテ・ジェネラル信託銀行を経て、シンガポールに渡り、バンク・オブ・シンガポール、UBIキャピタル・シンガポールで日本やアジアの富裕層の資産運用・管理を手がけ、その後独立して同じ業務を行っている。ノンフィクション作家の清武英利氏がシンガポールに漂う日本人富裕層の生態を描いた『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』(16年刊)に、実名で登場するプライベートバンカーだ。いわばプライベートバンキングのプロ中のプロが、自らのキャリアと運用方法を語った一冊だ。

普通のサラリーマンにとってはプライベートバンカーは、あまりに縁遠い。だが、清武氏の本に登場したことで、一般の人たちからの関心が高まった。そのとき読者から寄せられたのは「プライベートバンカーの資産運用法・管理法をもっと詳しく教えてほしい」という声だったという。その声に応えるとともに、自身が手がける日本とはまったく異なる海外のプライベートバンクでの資産運用・管理法を広く知らしめることが、「日本の金融リテラシーの向上の一助になるのではないか」という思いで、著者は筆を執った。

■目を見張る高利回りのスキーム

第3章で明かされるスキームは、今の日本の様々な金融商品から見ると目を見張るものばかりだ。「スギヤマスペシャル」と呼ぶスキームは海外生命保険を使う。仮に加入したその日に解約したとしても払込額の94%が解約返戻金として戻ってくるという高い利回りがあり、様々な規制がある日本の生命保険とは別次元のパワーを持っているという。

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