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健康・医療
健康づくり

2018/7/10

健康づくり

あえてゆっくり動くことも、身体感覚を取り戻すのには有用だ。どこででも気軽に実践できるのが「ゆっくり指回し」。ラクな姿勢で椅子に座って膝の上に手を置き、片手の人さし指で小さな円をゆっくり描くだけ。「今までやったことがないくらいゆっくり動かすのがコツ」と、藤本氏は言う。指を素早く動かした場合よりも、指先をはじめとした身体の感覚に意識が向いていくのがはっきりとわかる。

身体感覚と同様に、呼吸に意識を向けるのもマインドフルネスの基本。しかし、呼吸法を正しく行うのは難しいともいわれている。そこで使いたいのが「ストロー」だ。

まず、ストローを口にくわえ、そこからゆっくりと息を吐く。その後、ストローを口から外し、鼻から息を吸い込む。これを繰り返すだけで呼吸が深くなり、頭がスーッと落ち着いていく感覚が得られる。「細く息を吐くことで横隔膜がしっかりと動き、自然な深呼吸につながる」と藤本氏は語る。慣れてくれば、ストローなしでも口をすぼめて行える。

ヨガの呼吸法にも注目だ。「ウジャイ呼吸」は鼻を使うヨガの基本呼吸法で、喉の奥で「シュー」と音を響かせながら行うのが特徴。空気の流れを感じることで、呼吸に集中しやすくなる。喉を鳴らすには慣れが必要だが、喉仏を手で軽くつまむことで意識を向けやすくしたのが藤本流。反対の手を胸の辺りに当てると、気管に息が入り込んでいく感覚がよりわかりやすくなる。

「首から上」の緊張をほぐす

「過敏になっている感覚を抑えることも重要」と藤本氏は語る。特に、日々多くの情報を受け取ってストレスにさらされている目や鼻、口、舌といった“センサー類”が集まっている顔には疲れがたまりやすい。「首から上にある感覚器の神経は脳幹につながっており、一方で脳幹は緊張やリラックスに関連する自律神経系の調整もつかさどる。顔回りの緊張をほぐしてコンディションを整えることは、自律神経系の調整力の改善にもつながる」(藤本氏)。

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