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バイオリニスト堀米ゆず子 バッハ演奏、円熟の域に

2018/4/21

ベルギー在住の世界的バイオリニスト堀米ゆず子さんがバッハの作品で円熟した演奏を聴かせている。3月には東京で「ブランデンブルク協奏曲」全曲公演を率いた。エリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人初の優勝を果たして約38年。ライフワークともいえるバッハ演奏の核心を聞いた。

3月24日、堀米さんを中心に集った総勢25人の演奏家による合奏協奏曲集「ブランデンブルク協奏曲(第1~6番)全曲演奏会」がヤマハホール(東京・銀座)で開かれた。オーボエの古部賢一さんやバイオリンの米元響子さん、チェロの安田謙一郎さん、チェンバロの曽根麻矢子さんら全員がソリストとしても注目される第一線のアーティストぞろいだ。

個性の強いソリストたちが堀米さんのもとに結

「至福のときを過ごしている」と堀米さんはリハーサルの際に言っていた。「皆さんが異なる個性を持っている。共演できてうれしい」。この25人が全6作品ごとに編成を増減・変化させ、超絶技巧を交えながら様々な表情と色合いの合奏を展開していった。

しかもこの日は記念日。ドイツ・バロック期最大の作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685~1750年)が神聖ローマ帝国(現ドイツ)のブランデンブルク・シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに「ブランデンブルク協奏曲」を献呈したのが1721年の同じ3月24日だったのだ。今年はバッハ生誕333周年なのだが、満員の客席に向かって「このホールの座席数も333席」と語り、偶然の数字の一致に感慨深い様子だった。本公演の3日前、バッハの誕生日である3月21日に行われたリハーサルの際に堀米さんに話を聞いた。

「ブランデンブルク協奏曲」はバッハが独中北部アンハルト・ケーテン侯国の宮廷楽長だった30代半ばに作曲された。「バッハが最も幸せだった頃の作品。宝石箱をひっくり返したように、様々なメロディーやフーガ、緩徐楽章の美しさなどが詰まっている。6つの作品どれをとっても遜色ない。この1週間はずっとこの宝庫に浸りきっている」と今回のメンバーたちとリハーサルを重ねる日々の楽しさを語る。

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