couldに意外な落とし穴 「できた」のはずが通じないデイビッド・セイン「間違えやすい英語」(15)could

言葉の使い方を間違えて相手に誤解されてしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんが、日本人が間違えやすい英語の使い方を解説します。今回は、couldの使い方。可能のcanの過去形とだけ思っていると、意外な落とし穴があります。

◇  ◇  ◇

勉強するときはいつも完全を目指す。しかし会話をするときは通じることを目指す。これが英会話には必要なポイントです。相手を前にして英語を話すときは、完璧な英語でなくても構いません。間違いがあってもいいのです。フレンドリーに笑顔で話せば、不完全さは補われます。間違いを恐れず英語を話しましょう。そして勉強するときは完全を目指しましょう。

以前の同僚ゆみこが職場を去って以来、久しぶりに再会したナンシー。彼女の近況は? やはり心配なのはその後の就職のこと。職探しにも積極的ではない様子に一抹の不安を感じるナンシーですが、当のゆみこは絶好調のようです。いったい何が? またしてもナンシーは言葉の壁に遭遇します。

Nancy: It's been a long time. How are you doing?
Yumiko: Pretty good. I could get a job.
Nancy: Um, well...why don't you?
Yumiko: Huh?
Nancy: Why don't you get a job?
Yumiko: I have one.
Nancy: …?

ナンシーが受け止めたように日本語に訳してみると、こうなります。

ナンシー:ひさしぶりね。元気にしている?
ゆみこ:すごく元気よ。私ね、就職しようと思ったらできるんだけど。
ナンシー:あ、その…なぜしないの?
ゆみこ:ええ?
ナンシー:なぜ就職しないの?
ゆみこ:仕事見つけたのよ。
ナンシー:…?

couldがナンシーの???の元でした。could は「可能」を表す助動詞can の過去形です。ゆみこが言いたかったのは「仕事が見つかった、就職した」ということですが、could にはそれ以外の他の意味もあり、使い方によっては誤解の原因となりやすい言葉でもあるのです。

では、どう言えばよかったのでしょう?

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