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食の豆知識

麺つゆの呪いとけた? しょうゆを上回る人気と進化

2018/4/11

麺つゆの消費量は今やしょうゆを上回る

 麺つゆを取り巻く世界は、いつもにぎやかだ。「麺つゆを料理に使うような女性とは付き合えない」といった乱暴な文言がSNS(交流サイト)で定期的に投稿され、川のように流れてあちこちを巻き込みながら時に炎上、時にレシピ大交換会となりながら、忘却の海へと去っていく。麺つゆ以外にも、例えばスープの素や粉末だしなどもやり玉にあげられることがあるが、圧倒的に麺つゆの登場回数が多い。つまりはそれほど、麺つゆが広く世間に知れ渡っている証しでもある。

 麺つゆとは何か。

 消費者目線で言えば、それは「だしの効いた甘じょっぱいしょうゆ味のつゆ」の総称だ。日本人の好みのど真ん中を射抜く、スーパー調味料。もはや和食の枠を超え、あらゆる食材が麺つゆに漬けられ、煮込まれ、かけて食される。「麺つゆを料理に使うような~」というアンチ麺つゆ派が出てくるのも、人気ゆえのことだろう。

 実際に、麺つゆの消費量の伸びはすさまじい。総務省統計局の家計調査報告で年間支出金額の推移を見てみると、1987年から2017年の30年の間に、麺つゆ(つゆ・たれ)は約2倍の伸びを見せている。逆に麺つゆの主材料であるしょうゆの支出金額は30年でほぼ半分まで落ち込んでいる。

 1994年にしょうゆと麺つゆの支出金額は逆転し、今では大差で麺つゆの勝ちだ。「麺つゆは買うけど、しょうゆって最近買っていない」という私の友人の言は、そう珍しい話ではなかったのだ。

 ところでその、あなたが「麺つゆ」と呼んでいる、それ。それは本当に麺つゆだろうか。家に帰ってよーくご自宅の麺つゆボトルを見てほしい。おそらくほとんどの人が「麺つゆじゃなかった!」と驚くのではないか。

 消費者目線では「麺つゆ」と呼ばれるものが、食品表示を所管する消費者庁目線では違うカテゴリーになることもある。表示の規定では「そば、うどん等のめん類のみに用いるもの」のみが「めんつゆ」としている。麺類以外の用途に使われるものは単なる「つゆ」もしくは「しょうゆ加工品」という名称になる。実際うちにある麺つゆも3つが「つゆ」、2つが「しょうゆ加工品」だった。

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