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私のリーダー論

「やり遂げる覚悟にすごみ」 新浪氏も驚く創業家精神 サントリーホールディングスの新浪剛史社長

2018/4/5

「従業員の満足があって顧客が満足する。顧客の満足があって従業員が満足する。結局、それを支えているのは人間性です。人間性を磨くことが全てに通じると思います。ローソン社長時代には『ローソン大学』を立ち上げた。『私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします』という企業理念を従業員に徹底しましたが、解釈はそれぞれ考えさせたのです。自分で考えて動ける人材が育たなければだめなんです。東日本大震災の際には自分達で考える力が役立ちました」

「私は三菱商事にいた頃に人づくりの重要性を学んだのだと思います。三菱商事があれだけ繁栄しているのは、人材を育ててきたからでしょう。人材こそが会社の命なのです。人材育成がリーダー最大の仕事であると考えており、サントリー大学でも自らが教壇に立っているのです」

■後継者候補の信宏氏の課題は

――後継者の育成は進んでいるのでしょうか。

後継者候補ともいわれる創業家出身の鳥井信宏氏

「重要なのは、同じものの考え方であるということです。他社では現行の経営トップが後継者とビジョンや経営哲学を共有するため、仕事を相当一緒にやらなければならない。その点、当社は創業精神をみんなが共有しています。信宏副社長は創業家の血を引いており、(ビジョンなどの)根っこを一緒にすることから始める必要がなく、他社のような苦労はないのです。あとは、(経営のバトンを引き継ぐに足る)成果をどれだけあげられるかにかかっているでしょう」

――信宏さんのやってみなはれは何ですか。

「国内のビール事業会社を含めた酒類事業を束ねる会社の社長であり、やはり、ビールを年間シェアでどれだけ伸ばせるかに期待がかかる。とはいえ少子高齢化社会のなかでどれだけ飲んでもらえるか。ビール系飲料市場は13年連続で縮小しており、かなり厳しい。ありとあらゆる発想で挑戦することが求められます」

――ビール系飲料ではまず国内シェア20%をめざしていますが、これが信宏副社長に課せられたハードルということですか。

「経営トップのバトン継承には具体的な数値目標を課している訳でありません。皆の心が1つにまとまることが重要なのです。そうした試練は相当くぐり抜けているのではないでしょうか」

新浪剛史
1981年慶大経卒、三菱商事に入社。米ハーバード大で経営学修士号(MBA)を取得。ローソン社長、会長を経て、2014年にサントリーホールディングス社長に就任。

(新沼大)

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