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ファッション

多様性が創造力の原点 ロンドンファッションウイーク

2018/3/23

エリザベス女王とリチャード・クイン氏 RICHARD QUINN 2018-19年秋冬ロンドンコレクション (c) Courtesy of Richard Quinn

 パリ、ニューヨーク、ミラノと並んで、ファッションの「世界4大拠点」の一角に位置付けられているのがロンドンです。「ファッション立国」を支える取り組みでも先進的な英国。2018~19年秋冬シーズン向けのロンドンファッションウイーク(2月16~20日)では、装いの選択肢を増やしてくれそうな「着るダイバーシティー(多様性)」が打ち出されました。

■RICHARD QUINN(リチャード クイン)

RICHARD QUINN 2018-19年秋冬ロンドンコレクション (c) Courtesy of Richard Quinn

 今回の最大のサプライズは、高齢を理由に公務を減らす方向にあるはずのエリザベス2世英女王が、史上初めてロンドンファッションウイークに姿を見せたことです。新設されたファッション賞「クイーン・エリザベス2世・ブリティッシュ・デザイン・アワード」のトロフィーを手渡すのが女王の目的でした。幸運な最初の受賞者となったのは、デビューから間もない新鋭の「RICHARD QUINN(リチャード クイン)」。英国には既にいくつもこうしたファッション賞が設けられていて、伸び盛りの若手を応援するうえで役立っています。

 クインが披露したのは、新鋭とは思えないほど大胆でゴージャスな装い。カラフルな花柄をどっさり盛り込んで「柄オン柄」ルックを打ち出し、グラマラスな着映えに仕上げました。ふんわり膨らませたキルティングのロングコート、優雅な裾広がりのポンチョっぽい羽織り物などが朗らかなシルエットを描き出しています。スカーフは顔を覆ったり、結び合わせて服のようにまとったり。服飾の約束事を軽やかに飛び越える発想力にも、チャレンジングな創作態度が感じられました。

■JW ANDERSON(ジェイ ダブリュー アンダーソン)

JW ANDERSON 2018-19年秋冬ロンドンコレクション (c) InDigital

 「ユニクロ」とのコラボレーションや、スペインブランド「LOEWE(ロエベ)」のデザインでも知られる実力派の「JW ANDERSON(ジェイ ダブリュー アンダーソン)」は、時間や場面などの条件をねじり合わせてみせました。クラシックな雰囲気を帯びたペイズリー(勾玉=まがたま)模様は鮮やかなマルチカラーでポジティブに。足元は元気な気分のスニーカーで合わせ、そのスニーカーも左右で色を変えています。移民が集まるグローバル都市のロンドンではさまざまな企業やアーティストと交流する機会が多いのも、デザイナーの発想を広げるうえで弾みになっているようです。J・W・アンダーソン氏は自ら若手の写真家を支援するプロジェクトをスタート。成功した先輩が次世代を育てるという取り組みも広がっています。

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