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参謀として腕を磨け 企業改革請負人が指南書 八重洲ブックセンター本店

2018/3/16

2階ビジネス書売り場の経営書コーナーの平台に2列で平積みする(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は、定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。2月の売れ筋からは大きな変化は乏しく、新しい経済のルールと生き方を説いた『お金2.0』の好調ぶりが際立つ。ロングセラーの本も売り上げ上位に多い。そんな中、2月の新刊で目立った売り上げを示したのは、多くの企業改革を手がけてきたコンサルタントによる、プロフェッショナル人材になるための指南書だった。

■実体験もとにアドバイス語る

その本は稲田将人『戦略参謀の仕事』(ダイヤモンド社)。著者の稲田氏は豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)、マッキンゼーを経て、経営陣や幹部社員として数々の企業改革を指揮してきた経営コンサルタント。帯では「企業改革請負人」をうたう。改革に参画した企業には、紳士服のアオキインターナショナル(現AOKIホールディングス)、総菜のロック・フィールド、眼鏡の三城、アパレル大手のワールドなど多彩な企業が並び、そうした実体験を背景に経営のプロ人材を目指す人向けに書いたのが本書だ。これまではビジネス小説の形で同じテーマを書いてきたが、今度の本は、エッセースタイルのアドバイス集という形になり、よりビジネス書として使いやすい仕立てになった。

著者の主張の中心は、参謀役として仕事をすることがプロフェッショナルな経営人材になる近道だということだ。参謀役になるのはなにも経営企画部門に限ったことではなく、役員や腕利きの部長がトップの特命で務めているケースもあり、企業やトップ次第で様々な形態があることが示される。参謀としてトップと同じ目線を持ち、現場の肌感覚も持ち合わせて戦略立案や事業運営を手がけることこそが、経営者としての腕を磨く方法だと説く。日本企業は経営人材を育てる仕組みが弱いが、著者の定義する広義の戦略参謀というポジションなら腕を磨くことが可能で、経営人材を志向するならそこを目指すべきだとミドルリーダーたちにエールを送る。

■リーダー論として読まれる

全体は8章構成。まず参謀とはどういう存在かを語り、なぜ企業には参謀機能が必要なのか、参謀の基本姿勢とマインドセットとはどのようなものかを語っていく。さらには参謀に必要な戦略、問題解決力や事業運営力などについて様々な視点を提示する内容だ。

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