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「名もなき家事」負担 男女の意識と世代間ギャップ

2018/3/16

写真はイメージ=PIXTA

 「家事の負担が重い、家事がつらいと感じている、若い世代の働く女性は少なくありません」(知的家事プロデューサーの本間朝子さん)。「仕事と家庭の両立」を考えるときに家事への不安を覚える女性もいます。家事の問題がなぜいま注目されているのか。背景と対処法を聞きました。

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 ネットでじわじわ拡散し、賛否両論を呼んだ「名もなき家事」という言葉をご存じでしょうか。「料理」「洗濯」と名前のつかないようなこまごました家事、例えばトイレットペーパーを補充する、散らかった家族のものを拾い集める、ゴミ袋をセットするなど……。

 一つ一つは大した時間も手間もかからないけれども、積み重なると大きな負担となってのしかかってくる。特に共働き夫婦の場合、男性は「家事は割と協力している」と思っているのに女性は「家事の負担が重い、夫はあまり協力してくれていない」と感じている。その意識のずれの原因が、この「名もなき家事」だというのが、大和ハウス工業が2017年5月に実施した調査の結果でした。

 大和ハウス工業では、富山支店の女性社員が「家族で家事を分担しやすい家」を提案。当初は中部地区を対象に「家事シェアハウス」として商品化しました。

 「最初、商品カタログの原稿を書いているチームの誰かがふと『名もなき家事……』と口にしたんです。これだ!きっとこの言葉からみんなが連想できる、と思いました」(大和ハウス工業住宅事業推進部営業統括部事業戦略グループ主任の多田綾子さん)

 「名もなき家事」の負担解消をうたい、家事シェアハウスを17年初めから全国展開。17年12月までの販売実績は200棟を超えたといいます。

 「購入者の中心的年齢層は30代後半。見学会の来場者は共働きが6割でしたが、専業主婦の方にも関心は高いようです」(多田さん)

大和ハウス工業「家事シェアハウス」の施工例。(左)玄関の脇に、家族全員の「自分専用カタヅケロッカー」を設置。(右上、右下)コートやバッグ、毎日持って行く小物は常にここに。各自宛ての郵便物もここで仕分け
(左)学校からの書類などをまとめて収納、閲覧できる「お便り紙蔵庫」。(右)家族が各自の持ち物を片付けやすくする「自分専用ボックス」

■百人百様「見えない」家事のプロセス

 ネットでは「これまで心の負担だったことに名前をつけてくれてありがとう」という声の一方、「名もなき家事なんてくくることがおかしい」という声もあったそうです。

 家事はプロセスが明確になっているようでいて、実際は百人いれば百通りのやり方があるといいます。やり方やレベルが個々に異なる部分の多くがこうした「名もなき家事」かもしれません。

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