AKB48でトップアイドルとして活躍した後、女優に転身。映画、ドラマ、舞台で様々な役柄に挑んでいる前田敦子さん。彼女が見せてくれたのは、「これだけはなくしたくない」という大切なピアスだった。
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「私、よくモノを落として、なくしちゃうタイプなんですよ。イヤリングなんかも、いつのまにか取れてなくなっちゃう。それで20歳になったころ、落ちないように、ピアスの穴を開けたんです。周りからは『開けるのは良くない』と言われたんですけど、それでも、おしゃれしたいな、と思って。
このダイヤのピアスは、当時、二十歳になった自分へのプレゼントとして買ったものです。高かったのですが、『これから仕事がうまくいくように』という願掛けの意味も込めて、奮発しました。それに、穴がふさがらないように毎日何か着けてなきゃいけないので、せっかくなら本当に良いものを着けていたいなと思って、これにしました。

実はこのピアス、2組買ったんですよ。二十歳になったし、お母さんにちゃんとしたプレゼントをしたいなと思って、お母さんの分とおそろいで。お母さんも私も肌が強い方じゃないので、『これだったら大丈夫かな?』と思ったのも、選んだ理由でしたね」
20歳になった2011年は、AKB48選抜総選挙で1位になり、さらに映画やゴールデンタイムのドラマの主演に初めて挑戦した年。「人生で一番忙しかったです。もう覚えてないくらい」と笑うが、それでもどうしても欲しかった記念のもの、それがこのピアスだ。