5000年前のミイラに謎のS字タトゥー エジプト最古

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/3/19
ナショナルジオグラフィック日本版

女性ミイラの肩の骨にはS字の線が4つ描かれていた(PHOTOGRAPH COURTESY THE TRUSTEES OF THE BRITISH MUSEUM)

5000年前の古代エジプトの2体のミイラにタトゥーが見つかり、学術誌「Journal of Archaeological Science」に発表された。ミイラは1900年に発見された6体のコレクションの一部で、発見地点であるナイル川沿いの地名にちなみ、ゲベレインのミイラと呼ばれている。現在は大英博物館が所蔵しており、遺物を再精査するプロジェクトの一環で、あらためて分析が行われた。

ミイラの年代は、2体ともに紀元前3351年から3017年の間と判定されていることから、タトゥーのある遺体としては古代エジプトで最古のものとなった。今のところ、タトゥーのある古代エジプト人の例が次に現れるのは、1000年以上後のことだ。

また、この2体よりも古いタトゥーの証拠は、年代が紀元前3370年ごろとされる新石器時代の男性のミイラ「アイスマン」(愛称エッツィ)しかない。エッツィのタトゥーがより幾何学的なデザインなのに対し、今回見つかったエジプト人のタトゥーは具象的であり、特定の形を表している。

赤外線に浮かび上がった印

当初、ミイラの体についているのは染みと思われていた。だが赤外線撮像で分析したところ、皮膚についた印が研究者たちの前にはっきりと現れた。男性の体からは、雄牛と、バーバリーシープ(北アフリカ産のヒツジ)と思われる絵が見つかった。

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