はびこる「危険な上司」 タイプ別の対処法教えます見波利幸著 「上司が壊す職場」

最近、いわゆる「バブル入社組」である40代後半から50代で管理職に就いている人たちがパワハラなどの問題を起こしている、という話をよく耳にします。
実際、バブル世代の問題については、処遇をどうするかと同時に、トラブルなども人事部の悩みの種になっているようです。
(第7章 「危険な上司」を生まない会社 184ページ)

バブル入社組の新卒採用は、完全な売り手市場でした。企業は大量の学生を採用するため、選抜基準を緩めていたと著者は指摘します。入社したなかには管理職に向かない人もいたのでしょうが、ある程度の経験を積めば、中間管理職になります。管理職に登用する際に多面的な評価をせず、マネジメントのための教育もしっかりしないような「ゆるい」会社では、不適格な上司が次々に生まれる可能性があるというのです。

危ない人に4タイプ、共通点は「無自覚」

著者は「危険な上司」を4つの型に分類します。まずは融通がきかず、興味や関心の幅が極端に狭い「機械型」です。部下の気持ちを汲み取るのが苦手なタイプです。2つ目は、感情の起伏が激しく、自分をコントロールできない「激情型」。人の好き嫌いが激しく、ささいなきっかけで態度が豹変(ひょうへん)します。3つ目は、「自己愛型」です。自己評価と他者からの評価のギャップが大きく、常に注目を集めていたいタイプです。最後の「謀略型」は、支配欲や権力欲がとても強く、すべてを「自分の評価や成果につながるか」という基準で考え、他人の気持ちには無関心なタイプです。

タイプによって職場での振る舞いは違いますが、危険な上司はパワーハラスメントを繰り返しがちです。それが社員のメンタル不調を招いて、ようやく表面化するのです。

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