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東大卒の「女芸人」 就活生憧れの企業で学んだ挫折

2018/3/13

米マッキンゼー・アンド・カンパニーから、お笑いタレントに転じた石井てる美さん

女性お笑いタレントの石井てる美さん。白百合学園から東京大学、同大学院を修了して米マッキンゼー・アンド・カンパニーに就職した。華麗な経歴を歩んできた石井さんは、学歴は関係ない芸能界に転じた。マッキンゼーでの1年4カ月の体験が石井さんを変えたという。なぜ就活生が憧れるマッキンゼーを辞め、「芸人」になったのか。

■白百合と東大で全力投球

「先生には普通に『ごきげんよう』と言ってましたね」。石井さんは、東京のお嬢様学校の代名詞といわれる白百合中学・高校の出身。「ごきげんよう」とあいさつするのは当たり前。今も校則の厳しいミッション系の女子校として知られる。学校からの帰りにマクドナルドなどに寄り道するのは禁止、髪の長さや結び方にも制限があった。しかし、「私にとって理不尽なルールはなく、その中で思いっきり楽しんだ」という。

同級生とは毎日廊下を転げ回って大笑い。中学2年生から高2までは学園祭実行委員長などを務め、学園祭ではイベントの司会進行からごみの処理まで担当。大きな黒いごみ袋を2つも担いで校内を往復し、イケメンの彼氏を連れた同級生に遭遇。「私は黒百合だな」と自嘲しながらも、青春を謳歌する自分がいとおしかった。

ESSにも入り、英語力も磨いた。何事にも全力投球、「がんばれば必ず報われた」。東大文科3類に現役合格した。国際関係論を専攻しようと思ったが、「座学よりも現地を走り回りたい」と理系に転身、工学部の社会基盤学科に進んだ。アジアの新興国でフィールドワークを重ね、大学院も修了した。当初は総合商社に就職しようかと考えたが、フィリピンを飛び回り、修士論文を書いているときに「まるでコンサルタントみたいなことをしているな」と感じ、最難関といわれるマッキンゼーに挑んだ。

■東大生に人気の就職先 昔は官僚、今は外資系コンサル

マッキンゼーは、東大生にとっても憧れの就職先だ。採用支援サービスのワンキャリアがまとめた2019年度に卒業する東大・京大生450人を対象に実施した人気企業ランキングによると、1位はマッキンゼー。人材サービスのビズリーチ(東京・渋谷)が19年卒業予定の大学生・大学院生260人に実施した「社員に会ってみたい企業ランキング」では、1位は三菱商事、2位がマッキンゼーだった。「一昔前は財務省などの官僚が人気職種だったが、今はマッキンゼーなどのコンサルタント会社を希望する人が少なくない。報酬もいいし、キャリアアップの原動力になる」(東大法学部3年生の男子学生)という。マッキンゼーなど外資系コンサルは多忙だが、報酬もよく、起業家やグローバルリーダーの登竜門として人気が高い。

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