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旅・風景

サメに超接近! 圧巻の水中写真が海の大切さ訴える

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/3/14

ナショナルジオグラフィック日本版

レモンザメは、最初の2~7年を安全なマングローブの森の近くで過ごす。メスのサメは、出産のために同じ場所に戻ってくるので、マングローブの入り江は一つひとつがとても重要だ(PHOTOGRAPH BY SHANE GROSS, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

 「水中の世界と水上の世界の間。それこそ、息をのむような写真が生まれる場所です」と話すのは、写真家のシェーン・グロス氏だ。彼が撮影する写真は、海洋生物の生き生きとした姿、美しい海の様子を余すところなく伝えてくれる。そして、海洋保全の大切さを訴えかける。人々の意識に変化をもたらすために撮り続けるという、グロス氏の思いが詰まった写真の数々を紹介しよう。

 子供のころから海洋保全に強い関心を抱いていたグロス氏は、海で生活したいと願っていた。海洋生物学へ向かっていた彼の道のりは、やがて写真へと転じる。「愛する動物たちに近づくには、写真のほうがよいと気づいたからです」

 現在、グロス氏はバハマでダイビングのインストラクターをしながら、年間を通して写真撮影を行っている。2017年には、ナショナル ジオグラフィックのネイチャー写真コンテスト「National Geographic Nature Photographer of the Year」にも参加した。「地球が直面しているさまざまな問題に圧倒されているのは、私だけだとは思いません。しかし、持てる技術と情熱を海洋保全に注ぐことで、小さな変化を起こせると信じています。それが私を突き動かしている力です」

キューバのジャルダン・デ・ラ・レイナ(女王の庭)諸島で、カメラの近くを泳ぐペレスメジロザメ(PHOTOGRAPH BY SHANE GROSS, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

 グロス氏はいつも、撮影にあたり緻密な計画を立てる。撮影する動物や環境を深く理解するために、ロケに出るときは研究者が同行することが多い。キューバのジャルダン・デ・ラ・レイナ(女王の庭)海洋保護区を訪れたとき、今までにない視点でサメを撮影したいと考えた。そこで、カメラを岩に固定して海面を向け、タイマー付きリモコンを使って撮影した。

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