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サメに超接近! 圧巻の水中写真が海の大切さ訴える

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/3/14

「サメは臆病というわけではありませんが、ダイバーから1.5メートルほどの距離をおきたがります。だから、その範囲には入らないようにしました。サメを怖がらせるダイバーがいなければ、カメラに興味を持って近づいてくるかもしれないと考えたのです。思い描いていたものとは違いましたが、実際に撮れたのはそれ以上の写真でした」

水面に反射したアメリカワニの写真。キューバのジャルダン・デ・ラ・レイナ(女王の庭)海洋保護区にて。2時間以上かけてゆっくりと近づいて撮影した(PHOTOGRAPH BY SHANE GROSS, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

ワニの接写に成功したときは、実際に水に入るかなり前から計画を立て始めた。「水に入る6カ月ほど前に準備を始めました。だから、マングローブの森で最初にワニを見たときには、もうすっかり興奮していましたよ」とグロス氏は振り返る。水面で反射するワニの姿をとらえた印象的な写真。それに必要だったのは忍耐力だ。

「ワニはとても臆病な生きものです。私の存在が気にならなくなるまで、2時間ほどかけてゆっくりと近づきました。数枚の写真を撮ったとき、ボートにいた人たちがもう時間だと叫びました。水中で撮影していて、好きなだけ時間をかけられたことなんて一度もありません」

キューバのジャルダン・デ・ラ・レイナ(女王の庭)諸島で撮影したアーティチョークコーラルというサンゴの接写(PHOTOGRAPH BY SHANE GROSS, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

写真を通じて海洋生物のことを広く伝えたいというグロス氏の情熱は今も変わらない。「食べている魚が今後も持続可能な種なのかどうかわからない人や、自分の食事の影響について考えたことがない人は、ぜひこれを警鐘ととらえていただきたいのです。皆さんがスーパーマーケットやレストランでものを買うことによって、とても大きな影響が生まれているのですから」

次ページで、グロス氏の情熱が詰まった水中写真をさらに7点紹介。

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