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瓶にライム挿すはウソ? メキシコビール本当のお作法

2018/3/1

本場ではビールはグラスやジョッキに入れて飲む ライムを入れる人も多い=PIXTA

日本ではレモンというと黄色いが、メキシコや中南米のレモンはちょっと小さめで緑色。味や香りは日本人が知っているところの「ライム」に近いので、以下、ライムと呼ぶことにする。

「チェラーダ」という飲み方も非常にポピュラーだ。これはカクテルの「ソルティドッグ」や「マルガリータ」のようにグラスの淵に塩をつけ(チリパウダーを混ぜてある場合も)、ライム果汁にキンキンに冷えたビールを注いで飲む。

氷とライムを入れたチェラーダ=PIXTA

日本の一般的なビールのアルコール度数は5パーセントであるのに対し、コロナは4.5パーセント。もともと軽い飲み口がライムによってさらにサッパリし、ゴクゴク飲める。暑い日にピッタリだ。汗をかいたときにはグラスの淵についた塩をナメナメしながら飲むのがなんともうまく感じられる。

そして、もう一つメキシコや中南米ならではの変わった飲み方がある。「ミチェラーダ」といって、要はビールで割って飲むカクテルなのだが、ビールと合わせるものが日本人の想像をちょっと超えている。

ジョッキやグラスの淵に塩やチリパウダーをまぶしてあるところまでは「チェラーダ」と一緒。ジョッキの4分の1くらいのところまで、トマトジュース、ウスターソース、タバスコ、ライム汁、氷が入っていて、ビールで割るのだ。

レッドアイの進化系? ミチェラーダ

「トマトジュース+ビール」までは「レッドアイ」というビールカクテルがあるから、まあ許せる。が、ウスターソースにタバスコって「学生のコンパの罰ゲームかよ!」とツッコミたくなる。

しかし、恐るおそる口をつけてみると、これが意外とうまい。しょっぱくて、酸っぱくて、辛くて、ほどよいビールの苦みとトマトジュースの甘みで、味覚のすべてが満たされるからだろうか。

ミチェラーダは中南米の国や地域、店によっても作り方がちょっとずつ違い、上記のレシピは私がメキシコシティーで飲んだもの。グアテマラではウスターソースの替わりに「マギーソース」という中米や東南アジアで人気の調味料が入っていた。これは甘みとコクが加わったしょうゆのようなもので、メキシコや中米ではタコスのソースとしてよく添えられている。

また、エルサルバドルのミチェラーダはトマトジュース抜きで、「ウスターソース+ライム汁」であった。こうなるとウスターソース味のビールである。かなり塩分が強いので、ビールをチェイサー(水)替わりにしてミチェラーダを飲みたくなるほど。

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