日本の観光情報を世界に発信するジャパンガイドの外国人スタッフたちは、例外なく日本食が大好きです。今年の1月、パートナー企業との合同新年会の会場は東京・築地場内にある居酒屋でした。参加者の国籍は7カ国。次から次へと各地の日本酒をオーダーし、驚くような食べっぷり飲みっぷりで築地の居酒屋さんにふつうになじんでしまったひとときでした。

せっかく日本食好きなスタッフに囲まれているので、個別に好みを聞いてみました。

シャウエッカーは、フキノトウ以外では刺し身と焼き鳥。種類や部位の多様さ、見た目の美しさにもひかれるとか。欧米では鶏肉は絶対に生で食べないので、鳥刺しには驚いたそうです。

毎日ジョギングを欠かさないサム(英国)は健康志向で、すし、しゃぶしゃぶ、そばがトップ3。

アンドリュー(米国)は刺し身とそば、博多ラーメンを挙げました。「福岡の屋台で食べて、とても楽しい思い出があるから」とか。

外国人が好きな日本食の定番といえば刺し身、焼き鳥、そば、ラーメン。盛り付けや香りにも感動するようです(写真:japan-guide.com)

ジャパンガイドのグルメ担当、レイナ(シンガポール)の場合、好きな日本食があり過ぎて悩んだ結果、次の3つに絞りました。

1.京都のカフェのたまごサンド(たまごサンドは今や日本食と言ってもいいでしょう):レイナは「今、たまごサンドがマイブーム!」なのだそうです。東京はゆで卵をマヨネーズであえる具が主流ですが、京都はふわふわの卵焼きやだし巻き卵をサンドするのが特徴です。

2.金沢のスイーツ:「金沢はおいしいスイーツがたくさんあります。特に中田屋のきんつばが好き! にし茶屋街のスイーツ屋さん巡りも楽しい」

3.白いご飯:「やっぱりご飯! お米には特にこだわらないけど、白いご飯がいちばん好き」

実はレイナのようにアジア出身でなくても、ご飯好きな外国人は多いのです。現在は故郷の米国で暮らしている元スタッフのスコットは、「非常食」と言ってオフィスの机の引き出しにレトルトの白いご飯を常備していました。スイスから初めて日本に来たシャウエッカーの友人はコンビニのおにぎりがすっかり気に入って、旅の途中で小腹がすくと、よく買っては器用にのりを巻いてうれしそうに頬張っていました。シャウエッカー自身も、外食時には「このご飯はおいしい」「ここはご飯が残念」と評価するほど、今ではご飯の味にこだわっています。もしかしたら「白いご飯」は、外国人が好きな究極の日本食かもしれません。

シャウエッカー光代
 ジャパンガイド取締役。群馬県生まれ。海外旅行情報誌の編集者を経て、フリーの旅行ライターとなり、取材などで訪れた国は約30カ国。1994年バンクーバーに留学。クラスメートとしてスイス人のステファン・シャウエッカーと出会い、98年に結婚。2003年、2人で日本に移住。夫の個人事業だった、日本を紹介する英語のウェブサイト「japan-guide.com」を07年にジャパンガイド株式会社として法人化。All About国際結婚ガイド、夫の著書「外国人が選んだ日本百景」(講談社+α新書)「外国人だけが知っている美しい日本」(大和書房)などの編集にも協力。