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食の豆知識

トースト、あなたは何枚切り? 東西でも好み分かれる

2018/2/7

トースト、譲れぬこだわり=PIXTA

 トーストが流行っているらしい。そう、スライスした食パンを加熱し、焦げ目をつけたあのトーストである。そんなシンプルな食べ物が流行っている理由は単純。例の「SNS映え」というやつである。

 トーストを1枚のキャンバスに見立ててジャムや野菜や果物を使い、スイカやイチゴ、あるいは動物やアニメのキャラクターなどの絵を描く「トーストアート」が人気とのこと。

「ウソつけ。朝からこんな手のこんだもの、作ってられるかいっ!」と毒を吐きながら、あるいは「食の細い子どもに食べてもらいたくて、お母さんはこうやってトーストをかわいくしてあげているんだなぁ」とか「職場に行くのが憂鬱な朝、こうやってOLさんは気分を盛り上げているのかな」などと想像しながら、楽しく投稿を見ている。

食べるのが惜しくなる、見た目にも楽しいトーストアート=PIXTA

 トーストアートには手間がかかるものもあるが、基本的にはクリームチーズやジャムを塗るだけ、あるいは具を乗せるだけの簡単なものも多い。思えば、トーストはその調理の簡単さゆえ、昔から忙しい朝の「救世主」として君臨してきた。

 しかし、パンを焼く前にひとつクリアしなければならない大きな難関がある。「食パンは何枚切りを選ぶのか」ということだ。

「4枚切り」「8枚切り」といった呼び方は一斤のパンを何枚に切ったものかということ。食パンは「1斤」「2斤」と数えるが、これは明治時代初期、イギリスやアメリカから伝わったパンの焼き型を使ってパンを焼くとだいたい1ポンド(約450グラム)になり、ポンドのことを「英斤」と呼んだことに由来している。とはいえ、現在の食パン1斤は450グラムもなく、製パン業界では1斤を340グラム以上と定めている。一般的には食パン1斤はだいたい350~400グラムとのこと。

食パンは何枚切りがお好み?=PIXTA

 スーパーやコンビニに流通している食パンはだいたい4枚切りから12枚切りまで。4枚切りは1枚の厚さが約30ミリ、5枚切りは24ミリ、6枚切りは20ミリ、8枚切りは15ミリ、10枚切りは12ミリ、12枚切りは10ミリである。たかが数ミリの差であるが、これが食感に大きな違いをもたらす。

 何枚切りが好きかは「目玉焼きに何をかけて食べるか」という食の論争に匹敵するくらい、個人の好みがハッキリしていて譲れない問題だ。

 私が実家にいた学生時代、カリカリのトーストが好きな母は自分用に「8枚切り」、もっちり食感が好きな父は「6枚切り」と、それぞれ好みの厚さの食パンを買っていた。さらに私はお弁当にサンドイッチを持っていくために「12枚切り」を所望し、非常に面倒くさいことになっていた。

関西では5枚切りなど厚めの食パンが好まれる=PIXTA

 しかし、何枚切りを食べるかは「食の好み」の問題だけにあらず。100グラム体重が増えても大騒ぎの女子中学・女子高校生時代は「6枚切り1枚だと物足りないが、8枚切り2枚だと太っちゃう!」という悩ましい問題があった。

 いまはスーパーで5枚切りの食パンが売られているが、私が育った千葉県では昔は6枚切りか8枚切り、サンドイッチ用の3択しかなかったように記憶している。結局、8枚切りを1枚半食べていたが、あのころ5枚切りがあればちょうどよかったのになぁと思う。

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