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立川談笑、らくご「虎の穴」

神聖な「節分の儀」、一筋縄ではいきません 立川吉笑

2018/2/4

画像はイメージ=PIXTA

 隔週日曜に更新している師匠・談笑と私による連載企画。今回もよろしくお願い致します。

 年が明けてからもずっと気を張ってピリピリムードだったのが、今日からようやく一息つけるようになる。ありがたいことに今年も無事に節分の日、それに伴う節分の儀を滞りなく済ませることができたのだ。

 「一年の計は節分の日にあり」といわれているように、1年365日の中で、最も大事なのは節分の日だ。次に大事なのは勤労感謝の日、そして振り替え休日と続くわけだが、やはり節分の日は最も大事にすべきだし、私も例外なくこの節分の日に全てをかけている。

 節分の儀で重要なのは、近ごろは全国的にも広がりつつある「恵方巻き」が真っ先に思いつく。

 その年の恵方を向きながら太巻きを丸かぶりする恵方巻きは、一年に例えると節分の日くらい、節分の儀にとって重要なものだ。

恵方に付けられた条件とは

 当然私も恵方巻きを食べた。

 恵方巻きの難しいところは恵方が毎年変わることで、今年の恵方は初心者には「南南東」と伝えられていたけど、正しくは「南南東やや南」。さらに信頼できる筋からリークしてもらった情報によると「南南東やや南(精神的には西向きのつもりで)」であった。

高座に上がる立川吉笑さん(東京都武蔵野市)

 恵方を定めるために私の家のダイニングには大きな方位磁石が埋め込まれている。5メートル四方の方位磁石の上に強化ガラスを敷き、その上にダイニングテーブルを配置してあるので足元を見ればどちらが南南東かは一目でわかる。

 ただ今年難しかったのは「南南東やや南(精神的には西向きのつもりで)」の(精神的には西向きのつもりで)という条件であった。

 「南南東やや南」は「やや」の解釈で悩みこそすれ、まぁ普通に向くことはできる。ただそのとき、当然として私は「南南東やや南」を向いていると思ってしまっている。それでは(精神的には西向きのつもりで)という条件に反するので、必死で「西」を向いてるつもりになろうとするけど、どれだけ「西」を向いてる気になっても、実際は自分が「南南東やや南」を向いていると知ってしまっているため、僕が思っている「西」は西ではなくもはや「南南東やや南」なのだ。

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