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20万円クラスの靴 価格の差は職人が手塩にかけた時間 頑丈さ、美しさと履きやすさを追求

MEN’S EX

2018/2/13

MEN'S EX

 本格靴とはいえ20万円クラスは高額だ。しかし、英国発祥の代表的2ブランドの製品を探れば、このプライスにはちゃんとした『理由』があると知るのだ。




「他の既製靴との価格差は1足に費やす時間の差にあり」

■丁寧な作りが履きやすさ、堅牢性、美しさをもたらす

 多くの一流企業人に愛用されるジョン ロブとエドワード グリーン。既製靴でありながら、ブランド力、価格ともに他とは卓抜するその理由を調べたところ、一般的な靴に比べ、1足に費やされる製作時間が圧倒的に長いという事実が判明した。

 突出した革の品質で知られるジョン ロブだが、元来はビスポークのブランドであり、既製靴においてもビスポーク由来の高い技術と手の込んだ製靴法を取り入れ、1足に平均5日以上の時間を要する。

 「ヒールカップの芯材は濡らした月型の革を木型に吊って、ドライヤーは使わず、ゆっくりと自然乾燥させます。それにより型崩れしにくく仕上がります」(ジョン ロブ 丸の内店 スーパーバイザー 国本憲俊さん)

■内踏まずやヒールなど要所に厚い補強材

 芯材に対するこだわりはエドワード グリーンも同様。トウ、内踏まず、ヒールなど要所に厚みのある補強芯を仕込むことで、重量は多少増しても、確かな保形性を優先させている。

 「私どもの木型はいずれも人の足形に適った形状ですが、靴をこうした複雑な形にするには、革の良さとともに手仕事による丁寧な吊り込みが必要」(エドワード グリーンブランドマネージャー 山西謙次さん)

 このように時間と手間を惜しまず作られた20万円クラスの靴は履きやすく、堅牢で、かつ佇まいが美しい。それが真の“一流”を心得る企業人に熱心に支持される理由なのだ。

>>> 次ページから「ジョン ロブ」と「エドワード グリーン」の靴作りの技をご紹介

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