ヘルスUP

日経Gooday 30+

風邪のせきに確実に効く市販薬 実はない?

日経Gooday

2018/2/1

せきはつらい、早く治したいと思うものですが……。写真はイメージ=(C)dolgachov-123rf
日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

風邪をひいてせきが出始めると、長引くのではないかと心配になります。せきが続くと生活全般に悪影響が及ぶため、せきを鎮めるための市販品(せき止め薬やドロップなど)を買い求める人が少なくありません。しかし、米国のせき治療の専門家たちが検討したところ、市販品の中にせきに確実に効くものはないことが明らかになりました。

■風邪のせきに苦しむ6500人のデータを検討

米Creighton大学のMark A. Malesker氏らによって構成された専門家委員会は、現在米国で使用可能な薬とそれ以外の治療法(民間療法)について、せきの症状の継続期間を短縮することを示す質の高いデータ、または、重症度を軽減することを示す質の高いデータがあるかどうかを検討しました。目的は、2006年に米国で発表された、風邪関連のせきの管理に関するガイドラインの改訂に向け、最新情報を得ることにありました。

専門家委員会は、風邪関連のせきに苦しむ患者を対象に、各種治療法の有効性と安全性を調べた無作為化試験[注1]の中から、条件を満たすものを選出し、各治療法の効果を比較しました。

条件を満たした試験には、成人・小児を合わせて約6500人の患者のデータが含まれていました。評価対象となった薬剤は、せき止め薬、抗ヒスタミン薬、去痰薬(痰を出しやすくする薬)、非ステロイド性抗炎症薬(アスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)、アセトアミノフェンなどで、薬剤ではないもののせきに効くとして利用されている治療には、鼻洗浄、胸に塗るメントール入りせき止め、せき止めドロップ、はちみつ、アガベシロップ、チキンスープなどがありました。

どの研究も小規模で、いろいろな面に偏りが認められたため、同様の研究のデータをまとめて分析することは多くの場合不可能でしたが、委員会は、現在利用可能な最善のデータに基づいて、次のような判断を下しました。

[注1] 無作為化試験:参加者を条件の異なる複数のグループにランダムに割り付けて、その後の経過を比較する臨床試験のこと。無作為化比較試験、ランダム化比較試験ともいう。

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL