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World Food Watch

「美食世界一」のペルー料理 本場の味、新橋で人気

2018/1/18

 昨年末に発表された「ワールド・トラベル・アワード2017」で「World’s Leading Culinary Destination(世界で最も美食を楽しめる国)」部門でペルーがまた最優秀賞に選ばれた。同アワードは世界200以上の国と地域、約79万人といわれる旅行業界の専門家とツーリストが世界の優秀な企業・団体および観光地を選出、表彰するもの。「また」と書いたのは、ペルーがこの賞を受賞するのはこれで6年連続となるからである。

 魅力的な旅行先ではあるものの、なにぶんペルーは遠い。日本から見て地球の裏側にある。首都のリマまで飛行機を乗り継いで約1日かかる。しかし、そんな世界で絶賛されるペルー料理を東京でいただけるのが、新橋の「荒井商店」。

「ミシュラン東京」の「ビブグルマン」(5000円以下で食事ができるコストパフォーマンスの高いおすすめレストラン)にも掲載される実力店だ。

 オーナーの荒井隆宏さんは四谷の名店「オテル・ドゥ・ミクニ」で修業をしたフレンチ出身のシェフ。ペルー料理のレシピ本を出版するなど、日本におけるペルー料理界の第一人者である。

ペルーの食専門紙にも、その活躍ぶりが取り上げられる「荒井商店」オーナーの荒井隆宏さん

 日本とペルーの関係は深く、いまから約120年前、人手不足で悩むペルーの農園で働くために日本人の移民事業が始まった。日本のバブル期には今度はその子孫である日系二世・三世が日本に出稼ぎに来るようになり、現在でも5万人弱の日系ペルー人が日本に居住しているといわれる。

 荒井商店がオープンしたのは2005年。日系ペルー人ではない、日本人の荒井さんが世界で注目されるはるか前にペルー料理に着目したのはとても興味深い。

「地元・横浜のレストランで働いていたとき、近所に自動車メーカーの工場があり、そこに出稼ぎに来ているペルー人と知り合いになったんです。彼が弁当屋をやることになり、仕込みを手伝うことになって、まかないでよくペルー料理を食べていました。米が主食だし、素材を活かす味つけで日本人の口にも合う。唐辛子やじゃがいも、トマトなど馴染みの野菜の多くがペルー原産だということにも興味を持ちました。そのうちに本場ペルーではこれらの食材がどうやって食べられているかを知りたくなって、2003年から1年間ペルーに行くことにしたのです」

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