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第二新卒が熱い 元ロッテ田中投手、三井物産入社へ

2018/1/24

そこで目を付けたのが第二新卒。前の会社を入社して数カ月から3年までのうちに辞めた第二新卒の場合は、「自身の仕事の仕方に固執する中途人材と違って新卒人材に近く、愛社心を持って働いてくれる」と評価する。第二新卒の採用を始めて4年。同社の35人の社員のうち17人が第二新卒と、もはや同社の主戦力になっている。

■「やりたいこと」に気づいたのは入社後

SEプラスに第二新卒として入社した寺井彩香さんは「前職でできなかった企画の仕事もできて楽しい」と話す

その中の一人、寺井彩香さん(24)は立教大学を卒業後、2016年4月に大手娯楽施設運営企業に入社。店舗に配属された。上司や同僚にも恵まれ、業務もそつなくこなした。自身のキャリアに疑問を持ち始めたのは入社して数カ月がたったころ。「こうすればもっとよくできるはず」と店長に改善点を進言しても、「これは社内のルールだから実現できない」と返される日々が続いた。企画・運営にも携わりたかったが、先輩たちのキャリアを見ていくと、部署異動も難しそうだった。「この会社では自分のやりたいことはできない」。わずか1年で退社を決めた。

寺井さんは新卒の就活時、ほかにも5社ほど内定をもらったが、入社の決め手は社名を知っているのと、「人事担当者の人柄が良かった」という理由だけだったと振り返る。売り手市場で業界研究や働く意味などを突き詰めて考えなくても、比較的容易に内定がとれてしまうゆえの失敗だった。

しかし、入社して初めて「やりたいこと」「自分に合った仕事」に気づくことができた。村田社長は「第二新卒は自分の仕事観をきちんと持っている人が多い」と評価する。

ただ、まだ企業と第二新卒のマッチングがうまくいっているとは言いがたい。職歴のない若者や退社後のブランクが長いフリーターなどは、経歴が評価されにくく、大手の人材紹介会社からは求人の紹介を受けにくいのが現状だという。それに商機を見いだし、第二新卒に特化した紹介事業に乗り出す会社が相次ぎ登場している。

■第2新卒、取引企業3割増

ウズウズでは第二新卒で就職を目指す若者向けにセミナーを開いて就活のノウハウを教える

UZUZ(ウズウズ、東京・新宿)では第二新卒での就職を目指す人向けに、相談員が計20時間のカウンセリングを実施。性格や能力、人となりなどを踏まえた上で、その人に合った企業を紹介する。中小・ベンチャー企業の需要が高まっており、ウズウズの17年度の取引企業数は前年度比約3割増に達する見通しだ。

川畑翔太郎専務は、「高卒人材は離職率が高いので、より優秀で定着しやすい大卒人材が欲しいのが企業の本音。とはいえ中途人材は年収が高いため、若い第二新卒に人気が高まっている」と分析している。今後、第二新卒市場がヒートアップしそうだ。

(鈴木洋介)

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