驚き!タコが「道具」を使う 貝殻を持ち運び隠れ家に
インドネシアのレンベ海峡で、二枚貝の殻を抱えて歩く、1匹のメジロダコが撮影された。メジロダコは、大変な苦労もいとわずに、護身用の貝殻を引きずって歩くことで知られる。こうした行動は、カムフラージュやスミ吐きと同様、固い外骨格を持たないタコが海で生きていくための工夫だ。
動画を撮影したフレデリック・モバーグ氏はこの時、金属の棒を持っていた。その棒を使い、貝の中に隠れているタコのそばで、いかにも砂の下に生物が隠れているかのような動きを作ってみせたという。
「タコはすぐにその動きに反応して(貝殻から)出てきました。そしてさらにぐいぐいとこちらに近づいてきたんです」
インドネシア沖では、貝殻ではなく、ココナツの殻を持ち運んで身を隠すメジロダコも見つかっている。まさに「道具」のように貝殻やココナツを使う、珍しい生態のタコである。
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
[ナショナル ジオグラフィック 2017年4月27日付記事を再構成]
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