出世ナビ

キャリアコラム

アフリカで働けますか 女性起業家が積極的な理由

2018/1/2

ガーナで起業した大山知春氏。現在はコンサル業を手掛ける 

しかし、オンライン販売事業は売り上げが思ったほど伸びず、外国企業相手のコンサルティング会社に業態転換した。CEOは級友のガーナ人だが、大山氏も最高財務責任者(CFO)として経営に参画している。ヴィヴィアも、輸入業務のほかにガーナ進出を計画する日本企業向けのコンサルティング業務を掲げており、すでに何件かの問い合わせが入っているという。大山氏は「ビジネスを通じて日本とガーナのかけ橋になれれば」と抱負を語る。

ガーナが西アフリカなら、東アフリカのウガンダで起業したのは、RICCI EVERYDAY(リッチー・エブリデイ、静岡市)の仲本千津最高執行責任者(COO、33)だ。独特のデザインや明るい色調が特徴のアフリカンプリントをあしらった布バッグを現地で製造し、輸入。国内の営業はCEOを務める母親に任せ、本人は2カ月ごとに日本とウガンダを行ったり来たりする生活だ。

■ウガンダで起業 社員多くはシングルマザー

仲本氏は早稲田大学から一橋大学大学院に進みアフリカの政治を研究。いったんは三菱東京UFJ銀行に就職したものの、東日本大震災を経験して「人間いつ死ぬかわからない。だったら、やりたいことを先送りせずにやろう」と、国際NGOの笹川アフリカ協会(現ササカワ・アフリカ財団)に転職。2年半後にウガンダ事務所に転勤になり、農業支援プロジェクトなどにかかわった。

ウガンダで生活するうちに、マーケットで売られているアフリカンプリントに魅了され、それをあしらった布バッグを製造し、日本に輸出することを思いついた。最初は駐在員としての仕事をしながらボランティアでかかわっていたが、出来上がった製品の質の高さを見てこれはいけると確信し、退職して、16年7月に首都カンパラに現地法人を設立した。

現地法人の社員数は現在14人だが、多くは生活が苦しいシングルマザーだ。06年まで内戦の続いたウガンダでは今も内戦の爪痕が深く残る。少年時代を兵士として過ごしたため、経済的な自立の術を持たない若者も多いという。仲本氏は、そうした若者にNGOなどと協力して職業訓練を施し、雇用を通じて自立の手助けをしたいと考えている。現地には実店舗も構えており、ウガンダでも事業拡大を目指す。「ビジネスモデルとしてうまく行けば、将来的には、アフリカの他の国にも事業を広げたい」と語る。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL