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私のリーダー論

「忖度」しない経営人材を育成 三菱商事社長 三菱商事の垣内威彦社長(上)

2018/1/4

――「人生100年時代」ともいわれ、若い世代のキャリア観も変わってきました。30代、40代と世代ごとにどのようなスキルを磨けばよいでしょうか。

垣内氏は「生きがいを感じられる会社かどうかが問われる」と話す

「確かに、昔に比べて迷う時代です。思い出深いのですが、実は私が卒業した大学のゼミから、それまで三菱商事にいった人は1人もいなかったんです。教授からは『だめだと思ったら30歳までに決断しなさい』といわれました。社会人になってから、キャリアを見直すタイミングは今はもっと遅くなっているかもしれない」

「しかし、今も昔も社会人としての人生をこの会社につぎ込めるか、生きがいを感じられるかどうか、ここを問うている点は変わらない。経営からすれば真剣勝負です。有能な社員が、『ここは働く場ではない、別の道を選ぶ』ということは大いにありえる。会社側が魅力ある環境を提示しなければ、やめてしまう。常にミドルの層からは『三菱商事が魅力的な会社であり続けるかどうか』を問われている、と意識しています」

■自分を評価できる「リーダー」求める

――垣内さんが考える『リーダーの条件』とは。

「尊敬に値する人です。若いころ、自分の周りには『こんな人になりたい』と思える先輩がいました。しかし、若い人たちが育つ過程で求められるリーダー像と、グループのトップや社長に求められるリーダー像は少し違う」

「今はあまりにも社会の変化が激しいので、未来を切り開く構想力と、その考えを実現する能力が求められています。これまでと同じことをやってもうまくいかない。ですから、後に続くのが自分と同じやり方をただ踏襲する人では物足りない。変化に対応できる人材が必要です」

「もう1つ重要なのが、トップダウンとチームプレーの両側面です。昔以上に規模が大きくなり、集団でないと大きな事業を動かせなくなりました。重要な取り決めは人と人の関係でしか成立しないので、信頼関係がなければうまくいかない。企業同士の合併は最たるものです。互いの信頼がなければ、対外的な交渉はできないし、社内からの助けも得られない。自分の実力を率直に伝え、周囲の支援を得られる人は、ここぞという勝負に強い。構想を実行に移せるんです」

垣内威彦
1979年、京大経卒、同年三菱商事入社。2010年執行役員、13年常務執行役員。16年から現職。兵庫県出身

(松本千恵)

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