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「煩悩に惑わされるな」 決断の決め手は自分の価値観 本当に戦えるリーダーになるための7つの裏技 その5

2017/12/12

■自分の中の「下世話な欲望」を知る

自分の心の奥底にある原点、価値観とは、別の言い方をすれば自分は何によって動機付けられているのか、ということになる。

動機というのは、大別して、将来会社をこうしたいとか、世の中をこう変えたいといった「外向きの動機付け」と、自分自身がこうなりたいという「内なる動機付け」がある。自分を知る上では、両方わかっておく必要がある。しかし、人間はともすると、そうした動機付けとは別の要因で自分の行動を決めてしまうことがある。自分はこうしたい、こうなりたいという前向きの願望ではなく、もっと心の闇の部分に流れる下世話な欲望。それを煩悩と呼んで区別している。

たとえば、異性関係にだらしないとか、名声に弱いとか、お金にルーズな面があるとか、ギャンブルに目がないとか、組織の中での出世欲など、人それぞれ、みんな誰でも下世話な欲望を持っている。そうした煩悩は、一見して外の人に隠すことはできても、自分自身の中では隠そうと思って隠せるものではないし、蓋をして見ないふりをしても、どうしても出てきてしまうものなので、まずは自分の煩悩は何かということをしっかりと自覚すること。自覚した上では逆転の発想で、それを自分自身の中で与件とすることが求められている。

つまり、煩悩をなくすのではなく、どうすればそれが暴れないか、悪い方向に働かせないにはどうすればいいかを考えるのだ。たとえば、信頼できる誰かに事情を説明して、自分が間違った方向に行きそうになったらストップをかけてもらうなど、やり方はいろいろあるはずだ。

私の財布には御守が二つ入っている。一つは毎年初詣に行った際にもらう神社の御守。もう一つは、この自分の煩悩が暴れないように自分で注意すべき三か条をしたためた紙切れだ。毎日取り出して見ているわけではないが、御守だけに幸い今のところ威力を発揮してくれている。

部下を預かるミドルのプレッシャーはきつい。毎日プレッシャーと戦っていると、つい自分に甘えたくなる。いろいろなところにリーチできる立場だからこそ、誘惑に負けてしまいそうになる。しかもある程度偉くなればなるほど至るところに罠が落ちているから、自分の弱さを自覚していないと、物の見事に引っかかるのだ。

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